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総合型選抜は何から始める?高1・高2・高3別にやること・準備の手順をまとめて解説

「総合型選抜に興味はあるけど、何から手をつければいいかわからない」と感じている高校生は多いはずです。一般入試と違い、定まった勉強範囲がないぶん、どこから動き出せばいいのか迷ってしまいますよね。この記事では、総合型選抜の全体像から、高1・高2・高3それぞれの学年別にやるべきことをロードマップ形式で整理します。チェックリストも用意しているので、今日からすぐに動き出せます。

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総合型選抜とは?まず全体像を把握しよう

総合型選抜は、学力試験の点数だけでなく、志望理由・課外活動・将来の目標・人物像などを総合的に評価する入試方式です。以前は「AO入試」と呼ばれていましたが、2021年度の入試改革以降、名称が「総合型選抜」に統一されました。

選考内容は大学・学部によって異なりますが、主に以下の要素で構成されています。

選考要素

内容の例

志望理由書

大学・学部を選んだ理由、将来のビジョン

面接・口頭試問

志望動機の深掘り、専門知識の確認

小論文

テーマに対する論述力・思考力

課外活動・実績

部活・ボランティア・資格・大会成績など

調査書(評定平均)

高校3年間の成績

一般入試と最も異なるのは、「なぜこの大学・学部なのか」「入学後・卒業後に何をしたいのか」という自分自身の言語化が合否を大きく左右する点です。そのため、準備には時間がかかりますが、逆に言えば早く始めるほど有利になります。

総合型選抜とは?仕組み・選考の流れ・一般入試との違いを高校生向けにわかりやすく解説

総合型選抜の準備、最初にやるべき3つのこと

学年を問わず、総合型選抜対策を始めるにあたって最初にやるべきことが3つあります。どの学年であっても、この3ステップが土台になります。

ステップ1:総合型選抜の仕組みを理解する

まず「総合型選抜がどういう入試なのか」を正確に理解することが出発点です。「なんとなく面接がある入試」という認識のまま動き出すと、準備の方向性がズレてしまいます。各大学の募集要項を読んで、出願条件・選考方法・スケジュールを把握しましょう。

特に注意したいのが「出願資格」です。評定平均に条件がある大学や、特定の資格・活動実績が求められるケースがあります。早い段階で確認しておかないと、出願できないという事態になりかねません。

ステップ2:自己分析を行う

総合型選抜の核心は「自分を知ること」です。志望理由書も面接も、自己分析が土台になります。「自分は何に興味があるのか」「どんな経験が自分を形成してきたのか」「将来どんな人間になりたいのか」を掘り下げることで、説得力のある志望動機が生まれます。

自己分析は1回やって終わりではなく、繰り返し深めていくものです。最初は「好きなこと・得意なこと・大切にしていること」を書き出すところから始めてみましょう。

自己分析のやり方完全ステップガイド|高校生が「何から始めるか」迷わないフレームワークと価値観の見つけ方を徹底解説【総合型選抜対応】

ステップ3:志望校・志望学部の候補を絞る

「どこを受けるか」が決まらないと、対策の方向性も定まりません。大学のオープンキャンパスに参加したり、大学のWebサイトで学べる内容を調べたりして、「ここで学びたい」と思える大学・学部を探しましょう。志望校が決まれば、その大学の選考内容に合わせた対策ができます。

高1がやるべきこと:土台づくりの時期

高校1年生の段階では、総合型選抜の対策を「今すぐやる」というよりも、将来の対策に向けた土台をしっかり築くことが大切です。この時期の行動が、高3での勝負を大きく左右します。

学校の成績(評定平均)を意識する

総合型選抜では評定平均が出願条件になっている大学も多く、「評定平均3.5以上」「評定平均4.0以上」といった基準が設けられているケースがあります。高1の1学期から積み上げた成績が評定平均に影響するため、定期テストを疎かにしないことが重要です。

「総合型選抜は学力関係ない」というのは誤解で、学力の裏付けは合否に影響します。特に理系学部や難関大学では、基礎学力を問う試験が課されることも多いです。

課外活動・探究活動に積極的に参加する

部活動・ボランティア・コンテスト・資格取得など、高校生活の中で「自分が本気で取り組んだこと」が総合型選抜の材料になります。高1のうちから何かひとつ「これを頑張った」と言えるものを作っておくと、後々の志望理由書や面接で大きな武器になります。

探究学習(総合的な探究の時間)も積極的に活用しましょう。自分の興味あるテーマを深く調べる経験は、総合型選抜の面接で問われる「研究・学問への関心」をアピールするうえで非常に役立ちます。

読書・時事問題への関心を高める

小論文や面接では、社会問題・時事問題に対する自分の意見を求められることがあります。日頃からニュースを読む習慣をつけ、「自分はこのテーマについてどう考えるか」を言語化する練習をしておくと、高3になってから慌てずに済みます。

高1チェックリスト
- [ ] 定期テストで評定平均3.8以上を目指す
- [ ] 部活・探究活動など「本気で取り組むもの」を決める
- [ ] 週1回以上ニュースを読む習慣をつける
- [ ] 総合型選抜の仕組みを大まかに理解する

高2がやるべきこと:準備を本格化させる時期

高校2年生は、総合型選抜対策を本格的に動かし始める最重要時期です。「高3になってから考えよう」では間に合わないケースが多く、高2のうちにどれだけ準備できるかが合否を分けます。

自己分析を深める

高2では、自己分析をより深く行いましょう。「過去の経験を年表で整理する」「モチベーショングラフを書く」「他己分析(友人や家族に自分の強みを聞く)」などの手法を使って、自分の価値観・強み・原体験を言語化します。

自己分析で出てきた「自分の軸」は、志望理由書の骨格になります。「なぜこの大学・学部なのか」という問いに答えるためには、まず「自分がどんな人間で、何を大切にしているか」を把握していることが前提です。

自己分析で「過去の自分」を年表で整理する方法|幼少期〜中学時代の原体験を総合型選抜に活かすステップを解説

志望校・志望学部を絞り込む

高2の夏〜秋にかけて、オープンキャンパスや学校説明会に積極的に参加しましょう。実際にキャンパスに足を運ぶことで、「ここで学びたい」という気持ちが具体化し、志望理由書に書く内容のリアリティが増します。

また、志望校の過去の選考内容(出題された小論文のテーマ・面接で聞かれた質問など)を調べておくと、何を準備すればいいかが明確になります。学校の先生や進路指導室に相談するのも有効です。

志望理由書の下書きを始める

高2の冬(12月〜2月頃)には、志望理由書の下書きに着手しましょう。完成品を書こうとする必要はなく、「なぜこの大学・学部なのか」「入学後に何を学びたいか」「将来どうなりたいか」を箇条書きで書き出すところから始めます。

早めに下書きを始めることで、先生への添削依頼や修正の時間を十分に確保できます。志望理由書は一度書いて終わりではなく、何度も書き直して完成度を上げるものです。

志望理由書はいつから書き始める?高2から始める早期準備ステップと下書きのコツを解説

高2チェックリスト
- [ ] 自己分析(年表・モチベーショングラフ)を完成させる
- [ ] オープンキャンパスに2〜3校参加する
- [ ] 志望校の選考内容・出願条件を調べる
- [ ] 志望理由書の下書きを作成する
- [ ] 小論文の基礎(構成・書き方)を学ぶ

高3がやるべきこと:仕上げと本番対策の時期

高校3年生になると、いよいよ本番が近づきます。総合型選抜の出願は多くの大学で9月〜10月に始まり、選考は10月〜12月に集中しています。逆算すると、高3の春から夏にかけてが最終的な仕上げの時期です。

4月〜6月:志望理由書の完成と提出準備

高3の春は、志望理由書の完成に向けて集中する時期です。高2までに書いた下書きをもとに、構成を整え、具体的なエピソードを盛り込みながら完成度を上げていきます。

志望理由書は「なぜこの大学・学部か」「入学後の学習計画」「卒業後のビジョン」の3つの軸がつながっていることが重要です。先生やAIツールを活用して何度も添削を受け、6月末までには完成形に近い状態にしておきましょう。

志望理由書の構成完全ガイド|4段落テンプレートと「なぜこの大学・学部・将来」をつなぐ骨格の作り方【総合型選抜】

7月〜8月:面接練習と小論文対策

夏休みは面接練習と小論文対策に集中する時期です。面接は「答えを覚える」のではなく、「自分の考えを自分の言葉で伝える練習」を繰り返すことが大切です。

面接練習は、一人で鏡の前で練習する→友人と相互練習する→先生に本番形式で見てもらうという段階を踏むと効果的です。録画して自分の話し方・表情・目線を確認するのもおすすめです。

小論文は、過去問や模擬問題を実際に時間を計って書いてみることが最も効果的な練習です。書いたものを先生に添削してもらい、フィードバックを次の答案に活かすサイクルを繰り返しましょう。

9月〜10月:出願・選考本番

出願書類の最終確認をして、期限内に提出します。出願後は、提出した志望理由書の内容を面接で深掘りされることを想定して、「自分が書いた内容についての質問」に答える練習をしておきましょう。

面接当日は、服装・入退室のマナー・言葉遣いにも気を配ります。内容が良くても第一印象で損をするのはもったいないので、基本的なマナーは事前にしっかり確認しておきましょう。

高3チェックリスト
- [ ] 志望理由書を6月末までに完成させる
- [ ] 夏休み中に面接練習を10回以上行う
- [ ] 小論文を5本以上書いて添削を受ける
- [ ] 出願書類一式を期限の1週間前までに準備する
- [ ] 提出した志望理由書の内容を面接で答えられるようにする

総合型選抜の準備ロードマップ一覧

学年別のやることを表にまとめます。

時期

主なやること

高1(通年)

評定平均の維持・課外活動・読書・時事問題

高2(春〜夏)

自己分析・オープンキャンパス参加

高2(秋〜冬)

志望校絞り込み・志望理由書下書き

高3(4〜6月)

志望理由書完成・添削

高3(7〜8月)

面接練習・小論文対策

高3(9〜10月)

出願・選考本番

高3(11月〜)

結果確認・一般入試への切り替え準備

総合型選抜の日程・スケジュール完全ガイド|いつから準備すべきか月別ロードマップで解説【2025年版】

よくある失敗パターンと対策

総合型選抜の準備でよくある失敗を事前に知っておくことで、同じミスを避けられます。

失敗1:「高3になってから始めれば間に合う」と思っていた
志望理由書・自己分析・面接練習・小論文対策をすべて高3になってから始めると、時間が圧倒的に足りません。特に志望理由書は、何度も書き直して完成させるものなので、高2のうちから着手することが必須です。

失敗2:志望理由書と面接の内容がバラバラ
志望理由書に書いた内容と、面接で話す内容に矛盾があると、審査員に「一貫性がない」と判断されます。志望理由書を提出した後は、その内容を何度も読み返し、「深掘り質問に答えられるか」を確認しておきましょう。

失敗3:自己分析が浅く、志望理由が薄い
「この大学で学びたいです」「この分野に興味があります」だけでは不十分です。「なぜ興味を持ったのか」「どんな経験がきっかけだったのか」「入学後に具体的に何を研究したいのか」まで掘り下げることで、説得力のある志望理由になります。

失敗4:一般入試の勉強を完全にやめてしまう
総合型選抜は必ず合格するとは限りません。万が一不合格だった場合に備えて、一般入試の勉強も並行して続けることが大切です。総合型選抜の結果が出る11月〜12月以降に一般入試モードに切り替えられるよう、基礎学力は維持しておきましょう。

まとめ:今日から動き出すためのファーストステップ

総合型選抜は「何から始めればいいかわからない」という入試ですが、やるべきことを整理すると意外とシンプルです。まず「総合型選抜の仕組みを理解する」「自己分析を始める」「志望校の候補を探す」この3つから動き出しましょう。

学年別のポイントをまとめると、高1は「土台づくり(成績・課外活動)」、高2は「自己分析と志望理由書の下書き」、高3は「仕上げと本番対策」です。どの学年であっても「今日から始める」ことが最大の武器になります。

総合型選抜は早く始めた人が有利な入試です。この記事を読んだ今日が、あなたの対策スタートの日です。

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この記事を書いているのは

坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門

東京大学卒。総合型選抜専門塾にて小論文・志望理由書・面接対策を中心に多数の受験生を指導。これまでに難関国公立・私立大学への合格者を多数輩出してきた。総合型選抜において重要なのは「表現力」ではなく「思考力と一貫性」であるという信念のもと、再現性のある指導を徹底。大学入試改革やAI活用にも精通し、現在は株式会社mugendAIにて総合型選抜対策AIの監修を担当。受験生が“本質的に考える力”を身につける支援を行っている。

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