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小論文の語尾・文末表現一覧|だ・である調の使い方と「思う」の言い換えを徹底解説

坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門|

総合型選抜の小論文対策を進める中で、

- 「語尾は『だ・である調』と『です・ます調』のどちらが良いのか」
- 「文末が同じ表現ばかりになってしまうが問題ないのか」
- 「小論文らしい文章の書き方がわからない」

と悩む受験生や保護者の方は少なくありません。

小論文は、単に文章を書くだけの試験ではなく、自分の意見を論理的に説明する力を評価する試験です。そのため、語尾や文末表現も文章の説得力に大きく影響します。

この記事では、

- 総合型選抜の小論文で基本とされる文体
- 「だ・である調」とは何か・文末活用の一覧
- 「だ・である調」と「です・ます調」の違い
- 実際に使いやすい語尾・文末表現一覧と論理的な役割別の使い分け
- 避けたほうがよい語尾表現と「思う」の言い換え

について、わかりやすい形で解説します。

小論文の文章に自信がない方でも、語尾の使い方を見直すことで、文章の印象は大きく改善します。ぜひ最後まで参考にしてください。

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意外と悩む、小論文の段落分けの方法についてはこちら→小論文の段落分けで評価が変わる!正しい書き方・例文・NG例まで徹底解説

総合型選抜の小論文では「だ・である調」が基本

一般的に、総合型選抜の小論文では「だ・である調」が基本とされています。

その理由は、小論文が自分の意見や主張を論理的に述べる文章だからです。

文章には大きく分けて次の2種類があります。

文章の種類

特徴

小論文

意見や主張を論理的に説明する

作文・感想文

体験や感情を中心に書く

「です・ます調」は丁寧で読みやすい表現ですが、文章によっては主張がやや弱く見える場合があります。

一方、「だ・である調」は

- 客観的な印象を与える
- 主張を明確に示しやすい
- 文章を簡潔にできる

という特徴があります。

そのため、多くの大学では小論文では「だ・である調」が適しているとされています。

「だ・である調」とは何か?文末の種類を一覧で整理

「だ・である調」とは、論文・レポートで用いられる文体のことで、文末に「だ」「である」などの表現を使うのが特徴です。学術的・客観的な印象を与えるため、大学の小論文や志望理由書でも広く使われています。

「だ・である調」に該当する文末は、以下のように活用します。

場面

だ・である調の文末

です・ます調の文末

断定(現在)

〜だ/〜である

〜です/〜ます

断定(過去)

〜だった/〜であった

〜でした/〜ました

否定(現在)

〜ではない/〜でない

〜ではありません

否定(過去)

〜ではなかった/〜でなかった

〜ではありませんでした

推量・判断

〜だろう/〜であろう

〜でしょう

疑問

〜だろうか/〜ではないか

〜でしょうか

命令・促し

〜すべきだ/〜が求められる

〜してください

たとえば「少子高齢化は深刻な問題です」という文末は「です・ます調」ですが、「少子高齢化は深刻な問題である」と変えると「だ・である調」になります。小論文では後者を選ぶのが基本です。

また、「〜ではないか」「〜が求められる」「〜すべきだ」なども「だ・である調」に含まれる文末表現です。これらも積極的に活用しましょう。

小論文で「です・ます調」は使ってもよい?

受験生からよくある質問が、

「小論文で『です・ます調』は使ってはいけないのか?」

というものです。

結論から言うと、必ずしも減点になるとは限りません。

ただし、いくつか注意点があります。

基本は「だ・である調」が無難

多くの参考書や指導では、

小論文=だ・である調

を基本としています。

特別な理由がない限り、受験ではこの文体を使うほうが安全です。大学側も「論理的な思考力を持つ学生か」を見ているため、論文らしい文体で書くことが評価につながりやすいと言えます。

一番よくないのは文体が混ざること

最も避けるべきなのは、文章の途中で文体が混ざることです。

悪い例

> 少子高齢化は日本社会の重要な課題である。
> この問題について私は対策が必要だと思います。

このようにだ・である調 → です・ます調が混ざると、文章の一貫性が失われてしまいます。

採点者から見ると「文体の統一ができていない」という印象を与えかねません。小論文を書くときは、文体を統一することを最優先で意識しましょう。

総合型選抜 小論文で使える語尾・文末表現一覧

小論文では、文末表現をいくつか使い分けることで、文章が読みやすくなります。

以下は実際の小論文で使いやすい表現です。

用途

文末表現

意見

〜と考える

意見

〜と言える

意見

〜である

理由

なぜなら〜からだ

理由

〜という点が挙げられる

理由

〜ことが理由である

例示

例えば〜がある

例示

具体的には〜である

例示

一例として〜が挙げられる

譲歩

〜という意見もある

譲歩

〜は否定できない

譲歩

〜も一定の理解はできる

結論

以上のことから〜と言える

結論

このように〜である

結論

〜が重要であると考える

これらの表現を使い分けることで、文末の単調さを防ぐことができます。

文末の「論理的な役割」別に使い分ける

小論文の文末表現は、単に「語尾を変える」ためだけでなく、答案の論理展開を支える役割を持っています。文末を役割別に意識して使い分けると、採点者に「論理的な構成ができている」という印象を与えられます。

以下に、論文の構造上の役割と文末表現の対応をまとめます。

論理的な役割

使える文末表現

使う場面の例

主張

〜と考える/〜すべきである/〜が重要だ

序論・結論で自分の立場を示すとき

根拠

なぜなら〜からだ/〜という点が挙げられる/〜ことが理由である

主張の根拠を説明するとき

例示

例えば〜がある/具体的には〜である/一例として〜が挙げられる

根拠を具体的に補強するとき

譲歩

〜という意見もある/〜は否定できない/確かに〜ではある

反対意見を認めてから反論するとき

反論

しかし〜である/だが〜と言える/それでも〜が求められる

譲歩の直後に自分の主張を押し返すとき

結論

以上のことから〜と言える/このように〜である/〜が不可欠である

全体をまとめて主張を再提示するとき

特に「譲歩→反論」の流れは、小論文の得点を大きく左右するポイントです。

例えば次のように使います。

> 確かに、経済的なコストを考えると再生可能エネルギーへの転換には課題があるという意見もある。しかし、長期的な視点に立てば、化石燃料への依存を続けることのリスクはより深刻である

このように「譲歩の文末→反論の文末」をセットで使うことで、論理的な厚みが生まれます。文末表現を「役割」と結びつけて覚えておくと、答案の構成力が格段に上がります。

小論文全体の構成や書き方については、小論文の書き方|高校生向けにゼロから基本ルール・構成・原稿用紙の使い方まで徹底解説も参考にしてください。

小論文の語尾がワンパターンになるとどうなる?

小論文を書いていると、

> 〜である。
> 〜である。
> 〜である。

といったように、語尾が同じ表現ばかりになってしまうことがあります。

これは必ずしも大きな問題ではありませんが、次のような印象を与える可能性があります。

- 文章が単調に感じられる
- 表現の幅が狭く見える
- 論理展開が単純に見える

特に総合型選抜では、文章表現力そのものも評価対象になる場合があります。先ほど紹介したような文末表現を適度に使い分けることで、文章の読みやすさと説得力を同時に高めることができます。

小論文で避けたほうがよい語尾表現

小論文では、曖昧な語尾表現はできるだけ避けることが望ましいとされています。

特に注意したい表現を紹介します。

〜と思う

> 少子高齢化は深刻な問題だと思います。

この表現は日常会話では自然ですが、小論文ではやや弱い印象になります。「思う」という語は主観的・感情的なニュアンスが強く、論理的な主張には向きません。

改善例

> 少子高齢化は深刻な社会問題であると考える。

〜かもしれない

> この政策は効果があるかもしれません。

このような表現は、主張が曖昧に見える可能性があります。根拠をもとに「〜と考えられる」「〜と推察される」など、論理的な推論の表現に置き換えましょう。

〜な気がする

この表現は感想文の印象が強くなるため、小論文では避けましょう。「〜と見受けられる」「〜と判断できる」などの表現に言い換えることで、論理的な文章に近づきます。

その他の小論文の形式的なルールはこちら→小論文の形式的ルール完全ガイド|構成・改行・段落で差がつく書き方

「〜と思う」を小論文らしい表現に直す方法

小論文では「〜と思う」を多用してしまう受験生が多く見られます。

しかし、少し表現を変えるだけで文章の印象は大きく変わります。以下の表では、よくある表現をニュアンス別(主張・推論・判断)に整理しています。

ニュアンス

よくある表現

小論文らしい言い換え

主張

私は〜が重要だと思う

私は〜が重要であると考える

主張

〜は必要だと思う

〜は必要であると言える

主張

〜が大事だと思う

〜が重要である

推論

〜ではないかと思う

〜と推察される

推論

〜だと思う(根拠あり)

〜であることが示唆される

推論

〜になると思う

〜になると考えられる

判断

〜と感じる

〜と見受けられる

判断

〜のように思える

〜と判断できる

このように表現を変えることで、より論理的な文章になります。

特に「推論」のニュアンスを持つ文末は、データや事例をもとに論を展開するときに有効です。「〜であることが示唆される」「〜と推察される」は、根拠を示したうえで結論を導く流れに自然に使えます。

「判断」のニュアンスでは「〜と見受けられる」「〜と判断できる」が、客観的な観察や分析を述べる場面に適しています。「感じる」という主観的な語を使わずに済むため、小論文の文体に馴染みやすい表現です。

小論文の見直しや添削のポイントについては、小論文の見直し方完全ガイド|試験本番・提出前に使えるチェックリストと優先順位を高校生向けに解説も参考にしてください。

文末表現を増やす簡単なコツ

語尾がワンパターンにならないためには、いくつかコツがあります。

理由表現を増やす

- なぜなら〜からだ
- 〜という点が挙げられる

理由を説明する表現を増やすと、文章に変化が生まれます。主張を述べた直後に「なぜなら〜からだ」と続けるだけで、論理の流れが明確になり、採点者に伝わりやすい文章になります。

例示を使う

- 例えば〜がある
- 一例として〜が挙げられる

具体例を入れることで、文章に自然な流れが生まれます。抽象的な主張を具体的な事例で補強することで、説得力が増します。

結論表現を使い分ける

- 以上のことから〜と言える
- このように〜である

結論部分の表現を変えるだけでも、文章の印象は変わります。「以上のことから」は根拠をまとめて結論を導く場面、「このように」は論の流れを振り返りながらまとめる場面に向いています。

文末表現の使い方とあわせて、小論文の添削を最大限活かす方法|頼み方・書き直し方・繰り返しサイクルを高校生向けに徹底解説【総合型選抜対応】も参考にすると、表現力の改善がより効率的に進みます。

AIを活用した小論文対策という方法

小論文を書いていると、

- 語尾が偏っていないか
- 表現が弱くなっていないか
- 論理が通っているか

を自分だけで判断するのは難しいものです。特に文末表現の偏りや曖昧な語尾は、書いている本人では気づきにくいという落とし穴があります。「〜と思う」を何度も使っていても、書き慣れてくると自然に見えてしまうのです。

一人で何度も読み返すよりも、AIに一度チェックしてもらうほうが効率的です。

総合型選抜対策AIアプリ「アオマル」では、

- 文末表現の偏りチェック
- 曖昧な語尾の指摘
- より適切な表現への言い換え提案

などのサポートを即座に受けることができます。「〜と思う」が多すぎる、「〜である」ばかりで単調になっているといった問題点を、AIが具体的に指摘・提案してくれるため、自分では気づけなかった改善点を効率よく修正できます。

添削サービスの選び方については、小論文の添削は誰に頼む?無料・有料・AIサービスを徹底比較|頼み方のコツと注意点を高校生向けに解説も参考にしてください。

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まとめ|小論文の語尾を整えるだけで文章は読みやすくなる

総合型選抜の小論文では、語尾や文末表現も文章の印象に影響します。

ポイントをまとめると、次の5つです。

- 小論文では「だ・である調」を基本にする(「だ/である/だった/ではない」など文末活用を意識する)
- 文末表現を「主張・根拠・例示・譲歩・結論」の役割別に使い分ける
- 文末表現をいくつかバリエーション持って使い分ける
- 「〜と思う」などの曖昧な表現はできるだけ言い換える
- 提出前に以下のチェックリストで文末を確認する

提出前に確認すべき文末チェック5項目

チェック項目

確認ポイント

① 文体の統一

「だ・である調」と「です・ます調」が混在していないか

② 曖昧語尾の排除

「〜と思う」「〜かもしれない」「〜な気がする」を使っていないか

③ ワンパターンの解消

「〜である」ばかりが続いていないか、表現に変化があるか

④ 論理的役割の確認

主張・根拠・例示・譲歩・結論の文末が適切に使い分けられているか

⑤ 結論の明示

最後の段落で「以上のことから〜」など結論を明確に示しているか

これらを意識するだけでも、小論文の読みやすさや説得力は大きく変わります。

もし「自分の文章に自信がない」と感じている場合は、まず語尾や文末表現を見直すことから始めてみてください。それだけでも、小論文の完成度は大きく向上する可能性があります。

小論文対策をさらに深めたい方は、小論文の参考書おすすめ10選|レベル別の選び方・使い方を高校生向けに徹底解説【総合型選抜・一般入試対応】小論文400字の書き方|短い字数でも合格レベルに仕上げる構成・例文・時間配分を高校生向けに解説もあわせてご覧ください。

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この記事を書いているのは

坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門

東京大学卒。総合型選抜専門塾にて小論文・志望理由書・面接対策を中心に多数の受験生を指導。これまでに難関国公立・私立大学への合格者を多数輩出してきた。総合型選抜において重要なのは「表現力」ではなく「思考力と一貫性」であるという信念のもと、再現性のある指導を徹底。大学入試改革やAI活用にも精通し、現在は株式会社mugendAIにて総合型選抜対策AIの監修を担当。受験生が“本質的に考える力”を身につける支援を行っている。

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