
小論文の接続詞 一覧|種類別の早見表・接続語一覧・使える/使えない表現を例文つきで解説
文章のつながりを決めるのが「接続詞」です。とくに小論文では、内容そのものだけでなく、文と文の関係が自然につながっているかが読みやすさと評価を左右します。
ただ、接続詞は種類が多く、「順接・逆接・言い換え…どれをどの場面で使えばいいのか」が分かりにくいもの。さらに「だから」「なので」「でも」のように、普段は自然でも小論文では避けたほうがよい接続詞もあります。
この記事では、まず接続詞を種類別の一覧表でまとめて整理し、そのうえで小論文で使える接続語・使ってはいけない表現を例文つきで解説します。次のことが分かります。
- 接続詞・接続語の種類と一覧(早見表)
- 接続詞と接続語の違い
- 序論・本論・結論の場面別接続語一覧
- 小論文で使いやすい接続詞とその使い方
- 「このことから」の言い換え一覧と使い分け方(結論部の接続表現)
- 「だから」「なので」「でも」が避けられやすい理由と言い換え
- 接続詞を自然に使うコツ/よくある質問
何となくで接続詞を入れている人は、ここで一度整理しておきましょう。
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接続詞とは|接続詞と接続語の違い
接続詞とは、前の内容と後ろの内容をつなぎ、その関係を示す言葉です。「しかし」「したがって」「また」などがこれにあたります。
似た言葉に「接続語」がありますが、両者は厳密には次のように区別されます。
- 接続詞:それ自体が品詞として「接続」の働きを持つ語(しかし、だから、また、など)
- 接続語:文や文節をつなぐ働きをする語のまとまり全体を指す広い呼び方。接続詞に加え、「〜なので」「〜ところが」のような接続助詞を含む表現も入る
実際の文章を書くうえでは、両者を厳密に区別する必要はありません。「文と文の関係を示す言葉」としてまとめて捉えれば十分です。この記事でも、まとめて「接続詞」として扱います。
接続詞が適切に使われていると、次のメリットがあります。
- 主張と理由の関係が伝わりやすくなる
- 文章に論理性が出る
- 読み手が迷わず読める
- 落ち着いた文体になる
反対に、接続詞の使い方が不自然だと、内容以前に「雑な文章」という印象を与えてしまいます。
接続詞の種類と一覧表【早見表】
接続詞は、働き(関係)ごとに種類を分けて覚えると整理しやすくなります。代表的な9種類を、一覧表でまとめました。
種類 | 働き | 主な接続詞 |
|---|---|---|
順接 | 前の内容を受けて当然の結果につなぐ | したがって/そのため/よって/それゆえ/その結果/以上のことから/このことから |
逆接 | 前の内容と反対・対立する内容を示す | しかし/だが/ところが/とはいえ/一方で/ただし/にもかかわらず/それでも/とはいうものの/むしろ |
並列・添加 | 内容を並べる・付け加える | また/および/ならびに/さらに/加えて/そのうえ/しかも/それに加えて/同様に/加えて言えば |
対比・選択 | 比べる・どちらかを選ぶ | 一方/他方/または/あるいは/もしくは/それとも/これに対して/反対に |
説明・補足 | 理由や補足を述べる | なぜなら/というのも/なお/ちなみに/もっとも/ただし/補足すると/付け加えると/より詳しく言えば |
言い換え・要約 | 別の言葉で言い直す・まとめる | つまり/すなわち/言い換えれば/要するに/いわば/換言すれば/一言で言えば |
例示 | 具体例を挙げる | たとえば/具体的には/一例として/実際に/実例を挙げると |
転換 | 話題を変える | さて/ところで/では/それでは/話を変えると |
結論・まとめ | 締めくくる | このように/以上から/結論として/総じて/以上を踏まえると |
まずはこの表を「自分が言いたい関係はどれか」で引けるようにしておくと、書くときに迷いません。以下では、小論文・レポートで特に使う種類を例文つきで補足します。
順接・結論を示す接続詞
前の内容を受けて、結果や結論につなげるときに使います。
例文:少子高齢化が進む中、地域医療の重要性はさらに高まっている。したがって、医療人材の地域定着を進める施策が必要である。
総合型選抜の小論文では、社会問題をテーマにした設問が多く出題されます。「少子化」「環境問題」「教育格差」などを扱うとき、根拠から結論へ自然につなぐ「したがって」「そのため」「よって」は特に頻出の接続詞です。
逆接を示す接続詞
前の内容と反対のことや注意点を述べるときに使います。「逆接」は「逆説」と書き間違えやすいので注意しましょう(論理のつなぎは「逆接」が正しい表記です)。
例文:オンライン授業は場所を選ばず学べる点で有効である。しかし、学習習慣が定着しにくいという課題もある。
「しかし」のほかにも、「とはいえ」「にもかかわらず」「一方で」など、ニュアンスに応じて使い分けると表現の幅が広がります。たとえば「とはいえ」は「前の内容を一定認めたうえで反論する」場面に向いており、反論の強さを和らげたいときに便利です。
言い換え・要約を示す接続詞
前の内容を整理したり、別の表現でまとめたりするときに使います。
例文:地域社会における交流の場が減少している。つまり、人と人とのつながりをつくる機会そのものが少なくなっているのである。
「つまり」「すなわち」「換言すれば」は、いずれも言い換え・要約の接続詞ですが、「すなわち」「換言すれば」のほうがやや硬い文体になるため、論文・レポート調の小論文では積極的に使えます。
並列・添加を示す接続詞
理由や具体例を補足・追加するときに使います。
例文:読書は語彙力を高める。さらに、他者の考え方に触れる機会にもなる。
複数の根拠を並べる場面では「また」「さらに」「加えて」「そのうえ」を使い分けると単調になりません。「また」は並列、「さらに」「加えて」は前の内容を上乗せするニュアンスで、強調したいときに適しています。
理由を示す接続詞
なぜそう言えるのかを説明したいときに使います。
例文:部活動の意義は技術向上だけではない。なぜなら、協調性や継続力を養う場でもあるからだ。
「なぜなら」は文末を「〜からだ」「〜ためである」と対応させるのが基本です。「というのも」も同様の使い方ができ、やや柔らかい文体になります。
接続語一覧|場面・文章パートで引ける早見表
ここまでは接続詞を「種類(働き)」の軸で整理しました。しかし実際に小論文を書くとき、多くの人が感じる疑問は「今自分が書いているのは序論なのか、本論なのか、結論なのか、そのパートにはどの接続語が合うのか」というものです。
そこでこの節では、接続語一覧として、小論文の文章パート(序論・本論・結論)ごとに使いやすい接続語をまとめました。接続詞と接続語の違いは前述のとおりですが、ここでは「文と文・段落と段落をつなぐ言葉のまとまり」という広い意味で「接続語」を使います。
序論・本論・結論の基本一覧
文章パート | 役割 | 使いやすい接続語 |
|---|---|---|
序論(問題提起) | テーマを示し、問いを立てる | 近年/現在/一般に/たとえば/確かに〜しかし/さて/〜が問題となっている |
本論(根拠・展開) | 主張の根拠を述べ、反論にも触れる | なぜなら/というのも/具体的には/たとえば/一方で/しかし/また/さらに/加えて/ただし/実際に/これに対して/なお |
結論(まとめ・主張) | 前述の内容を受けて結論を示す | したがって/そのため/よって/このことから/以上のことから/以上を踏まえると/つまり/このように/これらのことから |
本論パートの接続語を機能別に整理する
本論は「根拠を示す」「具体例を挙げる」「反論・留保を示す」「追加・強調する」の4つの機能に分かれます。それぞれに適した接続語を整理しておくと、書くときに迷いません。
根拠を示す
- なぜなら/というのも/その理由として/その根拠として/〜ためである
具体例を挙げる
- 具体的には/たとえば/実際に/一例を挙げると/実例として
反論・留保を示す
- しかし/一方で/ただし/とはいえ/にもかかわらず/もっとも/これに対して/確かに〜だが
追加・強調する
- また/さらに/加えて/そのうえ/しかも/特に/とりわけ
使い方のポイント
- 序論では「近年〜という問題が指摘されている」のように状況を示す表現が多く、接続語よりも文脈の設定が主役です。「確かに〜しかし」の型を使うと、反論を先取りしてから自分の立場を示せます。
- 本論では根拠を積み上げるため、「なぜなら」「具体的には」「さらに」などを使って論拠を丁寧に展開します。複数の根拠を並べるときは「また」「加えて」で繋ぎましょう。「ただし」「とはいえ」で反論や留保を示すと、論理の厚みが増します。
- 結論では「このことから」「以上のことから」「したがって」など、前述の内容を受けて主張を締めくくる接続語を選びます。詳しくは次節で解説します。
小論文の構成全体を確認したい人は、小論文の書き方|高校生向けにゼロから解説もあわせて参照してください。
小論文で使いやすい接続詞と使い方
接続詞の中でも、小論文では特に次の四つが使いやすく、論理を見せやすいです。
しかし
「しかし」は、逆の視点や反論、注意点を出すときに便利です。一つの立場だけを強く述べるより、別の見方にも触れたうえで自分の考えを示すと、バランスのよい文章になります。
例:AIは学習効率を高める可能性がある。しかし、使い方を誤れば、自分で考える力が弱まるおそれもある。
ポイントは、反対意見を書くこと自体が目的ではなく、そのあとに自分の主張を深めることです。
したがって
「したがって」は、理由から結論へ進むときに適しています。「だから」よりも硬く、書き言葉として自然なので、小論文では非常に使いやすい接続詞です。
例:地方では公共交通の維持が難しくなっている。高齢者の移動手段も不足している。したがって、地域に合わせた交通政策の見直しが必要である。
結論部分で使うと、文章が引き締まります。
つまり
「つまり」は、ここまで述べた内容を整理して言い換えるときに便利です。話が広がったときでも、「つまり」で要点をまとめると伝わりやすくなります。
例:学校教育では知識の習得だけでなく、他者と協力する経験も重視されている。つまり、教育の目的はテストの点数だけでは測れないということである。
ただし、「つまり」を何度も使うとくどく見えるので注意しましょう。
「このことから」の言い換え一覧と使い分け方【結論部に使える接続表現】
「このことから」は、前に述べた複数の根拠や事実をまとめて、結論へ橋渡しするときに特に効果的な接続表現です。小論文の結論部(本論から結論に移るタイミング)で使うと、論理の流れが明確になります。
言い換え表現の比較表
以下に、「このことから」の言い換え表現10種類を、ニュアンス・向く場面・向かない場面の観点で整理しました。
言い換え表現 | ニュアンス | 向く場面 | 向かない場面 |
|---|---|---|---|
このことから | 直前の内容を自然に受ける。最も汎用的 | 複数の根拠をまとめて結論につなぐとき | 根拠が1文だけで短い場合 |
以上のことから | 「このことから」よりあらたまった印象 | 複数の根拠を受けた結論。フォーマルな小論文 | 口語的な文体の文章 |
これらのことから | 直前に列挙した複数の事実・根拠を指す | 「第一に〜第二に〜」と箇条書き的に根拠を並べたあと | 根拠が1つだけのとき |
以上を踏まえると | 「以上のことから」よりやや柔らかい | まとめ感を出しつつ結論を導くとき | 非常に硬い文体の論文調 |
こうした状況を踏まえると | 「状況」という語を含み、社会的文脈を強調 | 社会問題・政策テーマの小論文 | 個人の体験・意見を述べる場面 |
こうした観点から | 「視点・観点」を前面に出す | 複数の角度から論じたあとの結論 | 単一の根拠から結論を出すとき |
したがって | 根拠→結論の論理的な流れを明示 | 根拠1文から直接結論を導くとき | 複数の根拠をまとめるには少し短い印象 |
よって | 「したがって」と同義だがやや硬め | 法律・制度・医療など硬い分野の小論文 | 柔らかい文体の文章 |
このように | 前の内容全体を振り返ってまとめる | 本文全体の締めくくり・最終段落 | 本論途中での結論提示 |
結論として | 「これが結論です」と明示したいとき | 構成を明確に見せたい場合 | 自然な文の流れを重視するとき |
例文バリエーション
根拠1文→結論(「したがって」が向く場面)
> SNSの普及により、若者が誤情報に接触する機会が増加している。したがって、情報リテラシー教育の早期導入が求められる。
根拠複数文→結論(「このことから」「以上のことから」が向く場面)
> 近年、地方では若者の流出が続き、地域の担い手不足が深刻化している。また、高齢化の進行により、医療・介護の需要は増加の一途をたどっている。このことから、地方創生には若者の定住を促す雇用環境の整備が急務であるといえる。
社会問題テーマ(「こうした状況を踏まえると」が向く場面)
> 食料自給率の低下と農業従事者の高齢化が同時進行している。こうした状況を踏まえると、農業の担い手確保と生産性向上を両立させる政策が不可欠である。
医療テーマ(「よって」「以上のことから」が向く場面)
> 地域によって医師の偏在が進んでおり、都市部と地方では受けられる医療の質に格差が生じている。加えて、高齢化による医療需要の増大が見込まれる。以上のことから、医師の地域配置を調整する制度的な枠組みが必要である。
「このことから」の文中・文頭の使い方
「このことから」は基本的に文頭に置くのが自然です。前の文や段落を受けて、次の文(結論)を導く役割を果たします。
- 文頭に置く:「このことから、〜が必要であるといえる。」→ 最も一般的な使い方
- 文中に置く(やや上級):「〜という事実は、このことからも明らかである。」→ 前の文の根拠を補強するときに使えるが、やや高度なので慣れてから試しましょう
結論部の接続表現が自然かどうか、実際に書いた小論文をアオマルのAI添削で確認してみましょう。接続表現の選び方や結論の組み立て方にその場でフィードバックがもらえます。
小論文で使ってはいけない接続詞
普段の会話や日常文でよく使う接続詞でも、小論文では避けたほうがよいものがあります。代表的なのが次の三つです。
- だから
- なので
- でも
これらが絶対に間違いというわけではありません。ただし小論文では話し言葉に近く、幼い印象を与えやすいため、基本的には言い換えるのが安全です。
「だから」が避けられる理由
「だから」は会話では自然ですが、小論文ではやや口語的です。
- × 高齢者が増えている。だから、介護の仕組みを整える必要がある。
- ○ 高齢者が増えている。したがって、介護の仕組みを整える必要がある。
「なので」が避けられる理由
「なので」も便利な言葉ですが、説明文や会話では自然でも、小論文では軽く見えやすいです。
- × 地域によって教育格差がある。なので、支援の充実が必要だ。
- ○ 地域によって教育格差がある。そのため、支援の充実が必要だ。
「でも」が避けられる理由
「でも」は逆接としてよく使われますが、会話的で柔らかすぎることがあります。小論文では「しかし」「一方で」「ただし」に言い換えるほうが適しています。
- × SNSは便利だ。でも、誤情報が広がりやすい。
- ○ SNSは便利だ。しかし、誤情報が広がりやすい。
話し言葉→書き言葉の言い換え一覧
避けたい表現(話し言葉) | 言い換え(書き言葉) |
|---|---|
だから | したがって/そのため/よって |
なので | そのため/したがって |
でも | しかし/一方で/ただし |
じゃあ/それじゃ | では/それでは |
あと/それと | また/さらに/加えて |
やっぱり | やはり |
けど/けれど | しかし/ただし/とはいえ |
そういえば | なお/ちなみに |
書き終わったあとに、この左側の言葉が入っていないかを確認するだけでも文体が引き締まります。文末表現(だ・である調)もあわせて整えると効果的です。
小論文を書いたあとの見直し方が分からない人は、小論文の見直し方完全ガイドも参考にしてください。
接続詞を自然に使うコツ
接続詞は重要ですが、入れれば入れるほどよいわけではありません。多すぎるとかえって不自然になります。
例:また、現代社会では課題が多い。そして、若者の意識も変化している。さらに、教育現場でも問題が起きている。
このように各文の頭に接続詞があると、単調で読みづらくなります。自然に使うコツは次の4つです。
1. 役割があるときだけ使う:逆接なのか、理由なのか、結論なのかを考えてから選ぶ。
2. 同じ接続詞を連続で使わない:「しかし」が続くなら「一方で」「ただし」に言い換える。
3. なくてもつながる文では省く:文の並びだけで関係が伝わることもある。
4. 書いたあとに接続詞だけ見直す:本文全体ではなく接続詞だけに注目すると、口語表現や重複を見つけやすい。
書き終えたあとの接続詞見直しチェックリスト
小論文を書き終えたら、以下の5項目を確認しましょう。接続詞だけに絞って見直すと、短時間で文体を整えられます。
- 「だから」「なので」「でも」などの話し言葉が使われていないか
- 同じ接続詞(「しかし」「また」など)が連続していないか
- 接続詞を外しても意味が通る箇所で不要な接続詞を使っていないか
- 結論部に「このことから」「以上のことから」など適切な接続表現が使えているか
- 逆接・順接・例示など、接続詞の種類が文章内でバランスよく使われているか
接続詞の癖は自分では気づきにくいため、添削を通じて客観的に確認するのが効果的です。アオマルでは書いた小論文にAIがその場でフィードバックを返すので、「どの接続詞が不自然か」「どこを言い換えると読みやすくなるか」をすぐに把握できます。
小論文の添削は誰に頼む?も参考にしてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 接続詞と接続語の違いは何ですか?
A. 接続詞は「接続」の働きを持つ品詞そのもの、接続語は文や文節をつなぐ語のまとまり全体を指す広い呼び方です。文章を書くうえでは厳密に区別せず、「文の関係を示す言葉」としてまとめて捉えて問題ありません。
Q. 小論文で「だから」は使ってはいけませんか?
A. 間違いではありませんが、話し言葉に近く幼い印象を与えやすいため、「したがって」「そのため」に言い換えるのが安全です。
Q. 接続詞は文の最初に置いてもいいですか?
A. 問題ありません。むしろ接続詞は文頭に置いて、前の文との関係を示すのが基本的な使い方です。ただし全文の頭に付けると単調になるため、必要な箇所に絞りましょう。
Q. 接続詞が多すぎると言われました。減らすにはどうすればいいですか?
A. 「なくても意味が通る接続詞」を削るのが基本です。文の並び自体で関係が伝わる場合は、思い切って省きましょう。書き終えたあとに接続詞だけを見直すと、不要なものを見つけやすくなります。
Q.「このことから」と「したがって」はどう使い分ければいいですか?
A. 「このことから」は前に複数の根拠・事実を述べたあと、それらをまとめて結論につなぐ場面に向いています。「したがって」は1つの理由から直接結論を導くときに使いやすく、文がすっきりまとまります。どちらも書き言葉として適切なので、直前の文脈の量・重さで選ぶとよいでしょう。
Q.「以上のことから」と「このことから」はどちらが正式ですか?
A. どちらも小論文で使える正式な書き言葉です。「以上のことから」のほうがやや改まった印象があり、フォーマルな場面や字数の多い小論文に向いています。「このことから」はより自然な流れで使いやすく、どちらを選んでも減点にはなりません。
Q. 序論で使える接続語が分かりません。
A. 序論では「近年〜という問題が指摘されている」「現在〜が課題となっている」のように状況を示す語句が中心です。「確かに〜しかし」の型を使うと、反論を先取りしてから自分の立場を示せるため、論理的な序論になります。小論文の書き方も参照してみてください。
まとめ|接続詞は「伝わりやすさ」を支える重要ポイント
接続詞の使い方によって、文章の読みやすさと論理性は大きく変わります。ポイントを整理すると次の通りです。
- 接続詞は種類別(順接・逆接・並列・言い換え・例示など)に整理して覚える
- 序論・本論・結論のパートごとに使いやすい接続語が異なる
- 本論では「根拠を示す」「具体例を挙げる」「反論・留保を示す」「追加・強調する」の4機能で接続語を使い分ける
- 「このことから」「以上のことから」は複数の根拠をまとめて結論につなぐときに特に効果的
- 「したがって」は根拠1文から直接結論を導く場面に最もすっきりはまる
- 小論文で使いやすいのは「しかし」「したがって」「つまり」などの書き言葉
- 「だから」「なので」「でも」は話し言葉っぽいため言い換えるのが基本
- 接続詞は多すぎても不自然になる
- 書いたあとにチェックリストで接続詞だけを見直すと改善しやすい
接続詞は目立たない部分ですが、評価には意外と影響します。逆に言えば、ここを整えるだけで文章の印象はかなり変わります。まずは接続詞を正しく選ぶことから始めてみてください。
▶ 小論文400字の書き方|短い字数でも合格レベルに仕上げる方法
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この記事を書いているのは

水瀬彩香 ❘ 理系受験生向け対策
上智大学理工学部卒。総合型選抜で同学部に合格した自身の経験をもとに、理系受験生の志望理由書・小論文・面接対策を中心にサポート。特に、研究テーマへの関心や将来像を、説得力のある志望理由として整理する指導を得意とする。受験生の表面的な言葉を整えるだけでなく、「なぜその分野を学びたいのか」「どの経験が志望理由につながるのか」を丁寧に掘り下げることを重視。現在は株式会社mugendAIにて、総合型選抜対策AIのコンテンツ作成・監修に携わり、受験生が自分の考えを落ち着いて、かつ魅力的に伝えられるよう支援している。
