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志望理由書の書き方完全ガイド|高校生向けに構成・例文・NG例まで徹底解説

総合型選抜や学校推薦型選抜に挑戦する高校生にとって、志望理由書は合否を左右する最重要書類のひとつです。しかし「何を書けばいいかわからない」「どんな構成にすればいいの?」と悩む受験生はとても多いです。

この記事では、志望理由書の基本的な構成から具体的な例文、よくある失敗(NG例)まで、一から丁寧に解説します。

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志望理由書とは?なぜ重要なのか

志望理由書とは、「なぜその大学・学部に入りたいのか」を文章でまとめた書類です。総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜では、学力試験だけでなく、受験生の意欲・個性・将来像を総合的に評価します。その中心に置かれるのが志望理由書です。

面接官は志望理由書を読んで面接の質問を考えます。つまり、志望理由書の内容が面接全体の流れを決めると言っても過言ではありません。しっかりと作り込むことが、合格への近道です。

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志望理由書の基本構成(テンプレート)

志望理由書には「型」があります。この型を押さえておくだけで、内容がぐっとまとまりやすくなります。

① 将来の夢・目標(結論)

最初に「自分が将来どうなりたいのか」を明確に示します。読み手が「この学生は何を目指しているのか」をすぐに理解できるよう、具体的に書きましょう。

② きっかけ・原体験

なぜその夢や目標を持つようになったのか、自分の経験をもとに書きます。「〇〇という体験を通じて〜に興味を持った」という流れが自然です。具体的なエピソードがあると説得力が増します。

③ 大学・学部を選んだ理由

「なぜ他の大学ではなく、この大学のこの学部なのか」を書きます。大学のカリキュラム、ゼミ、教授の研究内容、施設など、具体的な情報を盛り込むことが重要です。「雰囲気が好きだから」「偏差値が合っているから」といった抽象的・消極的な理由はNGです。

④ 入学後にやりたいこと

大学に入ってから何を学び、どんな活動をしたいのかを書きます。「〇〇教授のゼミで△△を研究したい」「□□のサークルで〜を実践したい」など、具体的であるほど良いです。

⑤ 将来のビジョン(まとめ)

最後に、大学での学びがどのように将来につながるのかを締めくくります。①で示した夢・目標に回帰することで、文章全体に一貫性が生まれます。

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志望理由書の例文

以下は、教育学部を志望する高校生の例文です(約400字)。

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例文:教育学部志望

私の将来の夢は、すべての子どもが安心して学べる環境をつくる小学校教員になることです。

中学2年生のとき、不登校の友人が学校に戻れるよう一緒に話を聞き続けた経験があります。その友人が少しずつ笑顔を取り戻していく姿を見て、「人の心に寄り添う教育の力」に深く感動しました。この経験が、教育の道を志すきっかけとなりました。

貴学の教育学部では、インクルーシブ教育に特化したカリキュラムが充実しており、特に〇〇教授が取り組む「特別支援教育と通常学級の連携研究」に強く惹かれています。実践的な教育実習が1年次から組まれている点も、早期から現場感覚を身につけたい私の希望と合致しています。

入学後は〇〇ゼミに所属し、多様な学習ニーズに対応できる授業設計について研究したいと考えています。貴学での学びを通じて、どの子も取り残さない教育の実現に貢献できる教員を目指します。

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この例文のように、①夢・目標→②きっかけ→③大学選びの理由→④入学後の計画→⑤将来ビジョンという流れで書くと、読み手に伝わりやすい志望理由書になります。

【総合型選抜 合格体験記】志望理由書の書き方|評価される構成テンプレと合格者の実例

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志望理由書を書く前にやるべき「自己分析」

志望理由書で最も大切なのは「自分らしさ」です。そのためには、書き始める前に自己分析をしっかり行うことが不可欠です。

自己分析では以下の点を整理しましょう。

- 過去の経験:印象に残っている出来事・頑張ったこと・挫折したこと
- 価値観:自分が大切にしていること・行動の軸になっていること
- 強み・特徴:他者と比べたときに自分が得意なこと・特徴的なこと
- 将来像:10年後にどんな人になっていたいか・どんな仕事をしていたいか

これらを書き出すことで、志望理由書のエピソードや方向性が自然と見えてきます。

総合型選抜の自己分析のやり方|面接で刺さる強み・志望動機の見つけ方を徹底解説

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志望理由書を書くときのポイント

具体性を徹底する

「〜に興味があります」だけでは不十分です。「いつ・どこで・何をしたときに興味を持ったのか」を具体的に書くことで、読み手の心に残る文章になります。

大学との「接続」を意識する

志望理由書でよくある失敗が、「自分のやりたいこと」だけを書いて、「なぜこの大学でなければならないのか」が抜け落ちているケースです。大学のウェブサイトや募集要項、オープンキャンパスで得た情報を積極的に盛り込みましょう。

文章は「簡潔・明快」に

難しい言葉を使う必要はありません。むしろ、中学生でも理解できるくらいわかりやすい言葉で書くことが重要です。一文が長くなりすぎないよう、50〜60字程度を目安にしましょう。

「です・ます」調で統一する

文末表現は「です・ます」調か「だ・である」調かどちらかに統一します。一般的な志望理由書では「です・ます」調が読みやすく、好印象を与えやすいです。

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志望理由書のNG例(よくある失敗)

NG① 抽象的な表現だけで終わっている

「御校に強い関心があります」「貴学で多くのことを学びたいと思います」といった漠然とした表現は、どの大学にも使いまわせてしまいます。具体性がなければ、読み手の印象に残りません。

NG② 大学のパンフレットの焼き直し

大学の特徴を羅列するだけで、「自分がなぜそれに惹かれるのか」が書かれていない志望理由書は評価されません。大学の情報はあくまで「自分の志望動機を裏付けるもの」として使いましょう。

NG③ 夢がふわっとしている

「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」という表現は、誰でも言えてしまいます。「どんな形で」「誰に対して」「何をすることで」役に立ちたいのかを具体的に示すことが重要です。

NG④ 一貫性がない

序盤で「医療に興味がある」と書いたのに、後半で「経営を学びたい」と書いてあるような、テーマがバラバラな志望理由書は読み手を混乱させます。全体を通して一本の軸が通っているかを確認しましょう。

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書いた後の見直しチェックリスト

志望理由書を書き終えたら、以下の点を確認してください。

- [ ] 将来の夢・目標が具体的に書かれているか
- [ ] きっかけ・原体験が盛り込まれているか
- [ ] 「なぜこの大学でなければならないか」が書かれているか
- [ ] 入学後の計画が具体的に書かれているか
- [ ] 文末表現が統一されているか
- [ ] 誤字脱字がないか
- [ ] 指定字数を満たしているか(超えていないか)

志望理由書は書いて終わりではありません。担任の先生や信頼できる大人に読んでもらい、フィードバックをもらうことが大切です。また、総合型選抜対策アプリ「アオマル」では、AIを活用した志望理由書の添削機能も提供しており、一人でも質の高い仕上げができます。

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志望理由書と面接の一貫性も忘れずに

志望理由書に書いた内容は、面接でも深掘りされます。「志望理由書に書いたこととは違うことを面接で話してしまった」というケースは、信頼性を大きく損ないます。

志望理由書を完成させたら、その内容をもとに面接練習も行いましょう。「なぜそう思ったのか」「具体的にはどういうことか」と自問自答する習慣をつけると、面接本番でも落ち着いて答えられます。

総合型選抜の面接対策完全ガイド|よく聞かれる質問・答え方・当日のマナーまで徹底解説

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まとめ

志望理由書は「型」を押さえ、自己分析をもとに自分の言葉で書くことが最大のポイントです。

- 構成:夢・目標→きっかけ→大学選びの理由→入学後の計画→将来ビジョン
- ポイント:具体性・大学との接続・一貫性
- NG例:抽象的な表現・パンフレットの焼き直し・一貫性のなさ

志望理由書は一度書いたら終わりではなく、何度も書き直して磨いていくものです。早めに取り組み、時間をかけて仕上げることが合格への第一歩になります。アオマルの機能も活用しながら、自分だけの志望理由書を完成させましょう。

この記事を書いているのは

坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門

東京大学卒。総合型選抜専門塾にて小論文・志望理由書・面接対策を中心に多数の受験生を指導。これまでに難関国公立・私立大学への合格者を多数輩出してきた。総合型選抜において重要なのは「表現力」ではなく「思考力と一貫性」であるという信念のもと、再現性のある指導を徹底。大学入試改革やAI活用にも精通し、現在は株式会社mugendAIにて総合型選抜対策AIの監修を担当。受験生が“本質的に考える力”を身につける支援を行っている。

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