本文へスキップ

総合型選抜の活動実績の作り方|高校生が今からできる実績づくりと書類・面接への活かし方を徹底解説

坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門|

「大会で入賞したことも、有名な資格もない。自分には総合型選抜で戦える実績がない」——そう感じて、総合型選抜をあきらめようとしていませんか?

実はこの悩みを抱える高校生は非常に多くいます。しかし、総合型選抜で大学が見ているのは「大会の賞状」や「輝かしい実績」だけではありません。日常の部活動・委員会活動・探究学習・ボランティア・資格取得など、あなたがすでに積み重ねてきた経験が、正しく整理・言語化されることで強力な"評価される実績"に変わります。

この記事では、活動実績がないと感じている高1〜高3の受験生に向けて、今から作れる実績の種類・具体的な積み方・志望理由書や面接への活かし方を徹底解説します。

総合型選抜対策アプリ「アオマル」では、志望理由書の添削・面接対策・自己分析など、合格に必要な対策をAIがサポートします。

▶ アオマルとは?詳しくはこちら

総合型選抜の「活動実績」とは何か——大学が本当に見ているもの

この節で分かること:大学が活動実績に求める評価軸と「大会入賞がなくても合格できる」根拠

まず前提として、「活動実績=大会入賞・コンクール受賞」という思い込みを捨てることが重要です。総合型選抜において大学が評価する活動実績とは、あなたがどのような目的意識を持って行動し、何を学び、どう成長したかを示すエピソードのことです。

文部科学省が示す総合型選抜の趣旨にも「学力の3要素(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性)を多面的・総合的に評価する」と明記されています。つまり大学が本当に見たいのは「主体性」と「成長の過程」であり、賞状の枚数ではありません。

たとえば、全国大会出場経験がなくても「部活動でチームの雰囲気を改善するために取り組んだこと」は立派な活動実績になります。ボランティアに参加した回数が少なくても「そこで感じた問題意識が志望学部の選択につながった」という文脈があれば、評価対象になります。

実際に、地方の公立高校に通い、部活動の実績も資格もほぼゼロだった生徒が、探究学習で取り組んだ地域農業の課題研究を軸に農学部の総合型選抜に合格した事例があります。また、3年間バイトだけしかしていなかったという生徒が、接客経験で感じた「外国人観光客とのコミュニケーションの壁」という問題意識を丁寧に言語化し、国際学部に合格したケースもあります。どちらも「実績の大きさ」ではなく「深さと一貫性」が評価されたのです。

重要なのは実績の「大きさ」ではなく「深さ」と「一貫性」です。この視点を持つだけで、あなたのこれまでの経験が大きく変わって見えるはずです。

▶ 総合型選抜の仕組みを基礎から解説|選考フロー・評価基準・必要書類・一般入試との違いを高校生向けにまとめ

「活動実績がない」は本当か?今すぐ棚卸しすべき7つの領域

この節で分かること:「実績がない」と感じる高校生が見落としがちな7つのジャンルと、各領域で評価されるエピソードの型

「実績がない」と感じているほとんどの高校生は、実際には実績があるにもかかわらず、それを実績として認識できていないだけです。以下の7つの領域を振り返ってみてください。

1. 部活動・スポーツ

大会成績がなくても問題ありません。「3年間続けた継続力」「チームをまとめたリーダーシップ」「後輩への指導経験」「怪我から復帰した経験」——これらはすべて自己PR材料になります。特に「困難に直面してどう乗り越えたか」というエピソードは、面接官が最も聞きたがる内容のひとつです。

評価されるエピソードの型:「〇〇という課題に直面し、△△という行動を取った結果、チーム・自分がどう変化したか」

2. 生徒会・委員会活動

生徒会役員や各種委員会の活動は、組織運営・課題解決・リーダーシップを示す実績として非常に評価されます。「文化祭の企画を担当した」「図書委員として読書推進イベントを立ち上げた」といった経験は、大学の求める「主体性」を直接示せます。

評価されるエピソードの型:「組織の問題点に気づき、自ら提案・実行した経験」

3. 探究学習・学校の授業

多くの高校で実施されている「総合的な探究の時間」は、総合型選抜との親和性が非常に高い活動です。探究テーマが志望学部と関連していれば、それだけで強力な実績になります。授業内で行ったプレゼンテーションや調査レポートも活用できます。

評価されるエピソードの型:「問いを立て、調査・分析し、自分なりの結論を導いたプロセス」

4. ボランティア・地域活動

参加回数が少なくても構いません。「なぜ参加しようと思ったか」「活動を通じて何を感じたか」「その経験が将来の目標にどう影響したか」という文脈を作ることで、ボランティア経験は強い動機づけのエビデンスになります。

評価されるエピソードの型:「社会課題を肌で感じ、それが学問的な関心につながった経験」

5. 資格・検定

英検・漢検・数検・TOEIC・TOEFL・簿記・ITパスポート・情報処理技術者・秘書検定など、高校生が取得できる資格は数多くあります。資格は客観的なスキルの証明であり、志望学部との関連性を示しやすい実績です。英語系学部なら英検準1級・TOEIC700点以上、経済・商学部なら日商簿記2級、情報系学部ならITパスポートや基本情報技術者試験など、戦略的に取得を目指しましょう。

評価されるエピソードの型:「なぜその資格を取ろうと思ったか+取得のプロセスで学んだこと」

6. アルバイト・インターンシップ

アルバイトは「社会経験」として評価されます。特に「接客を通じてコミュニケーション力が身についた」「業務改善を提案して採用された」といった具体的なエピソードがあれば、主体性・課題解決力を示せます。インターンシップ参加経験があれば、志望理由と結びつけて語ることができます。

評価されるエピソードの型:「社会の現場で感じた課題意識と、そこから生まれた学問への興味」

7. 自主的な学習・読書・創作活動

独学でプログラミングを学んだ、特定のテーマについて本を読み込んだ、SNSやブログで発信した——こうした自主的な活動も、「知的好奇心」と「主体性」を示す実績になります。GitHubで公開したコードや、読んだ本のリスト、発信した記事なども、具体的な証拠として活用できます。

評価されるエピソードの型:「誰に言われたわけでもなく、自分の意志で学び続けた理由と内容」

学部・系統別に「刺さる実績」は違う——戦略的な実績づくりの視点

この節で分かること:志望学部・系統によって評価されやすい実績が異なる理由と、系統別の実績マッピング

活動実績を積む際に多くの高校生が見落としているのが、「どの実績がどの学部に響くか」という戦略的視点です。同じボランティア経験でも、医療系学部と法学部では刺さるポイントが全く異なります。志望学部のアドミッションポリシー(大学が求める学生像)を意識しながら実績を選ぶことで、アピールの精度が大きく上がります。

以下の表を参考に、自分の志望系統で特に評価されやすい実績を確認してください。

横にスクロールできます

学部・系統

特に評価されやすい実績

具体的な実績例

法学・政治学

社会課題への関心・論理的思考

模擬裁判・政策立案コンテスト・弁護士事務所見学・時事問題の自主研究

経済・商学・経営

数的思考・ビジネス感覚

日商簿記2級・ビジネスコンテスト参加・起業体験プログラム・家業の手伝い経験

文学・人文学

言語・文化への深い関心

文芸同人誌・読書量と批評・外国語学習・地域の歴史調査

理学・工学

実験・数理への探究心

科学オリンピック参加・自作プログラム・数学検定・理科自由研究の発展

農学・環境

自然・食・地域への問題意識

農業体験・環境保全ボランティア・食品ロス調査・地域農家へのインタビュー

医学・看護・薬学

生命・医療への使命感

病院ボランティア・介護施設での体験・生物探究・救急救命講習受講

教育・福祉

人への関わりと支援への志

学習支援ボランティア・障害者支援活動・子ども食堂スタッフ・塾講師アルバイト

国際・外国語

異文化理解・語学力

英検準1級・TOEIC700点以上・海外交流プログラム・留学生との交流活動

情報・データサイエンス

論理的思考・プログラミング

ITパスポート・基本情報技術者・自作アプリ開発・データ分析の自主研究

この表はあくまで目安ですが、「自分の実績と志望学部のズレ」を確認する際に役立ててください。ズレがある場合は、今ある実績を志望学部の視点から再解釈するか、新たな実績を追加するかを検討しましょう。

▶ 総合型選抜に受かる人の特徴10選|合格者に共通する準備・姿勢・落ちる人との違いを体験談をもとに解説

学年別・今から始める実績の積み方ロードマップ

この節で分かること:高1〜高3それぞれの時期にやるべきことが一目でわかる学年別ロードマップ

「もう高3だから遅い」と思っていませんか?確かに高3から新たな実績を積むのは時間的に制約がありますが、今からでも動けることはあります。学年ごとに「今やるべきこと」の優先順位は異なります。自分の学年の列を確認してみてください。

▶ 総合型選抜は何から始める?高1・高2・高3別にやること・準備の手順をまとめて解説

横にスクロールできます

活動カテゴリ

高1(種まき期)

高2(育成期)

高3(収穫期)

部活・課外活動

とにかく続ける。目標と振り返りをメモする習慣をつける

役職・後輩指導など責任ある立場を経験する

経験を言語化してエピソード化する

探究学習

興味あるテーマを幅広く探索する

志望学部に関連したテーマに絞って深掘りする

探究の成果を志望理由書に組み込む

ボランティア・地域活動

学校主催のものから気軽に参加してみる

継続的に参加し、課題意識を育てる

参加経験の意味・影響を言語化する

資格・検定

英検・漢検など基礎レベルの取得を目指す

志望学部に関連した資格の上位級に挑戦する

出願前に取得できる資格は急ぎ受験する

読書・自主学習

志望分野の入門書を読み始める

専門書・論文にも挑戦し、語れる知識を蓄える

読んだ内容を面接で語れるよう整理する

記録・振り返り

活動日誌・感想メモをつけ始める

メモを見返して「成長の軌跡」を整理する

志望理由書・面接用のエピソードに変換する

高1:種まき期——記録習慣と多様な経験への参加

高1の段階では「量より質」より先に「量と記録」を意識してください。何かに取り組んだら、日付・内容・感じたこと・学んだことをメモしておく習慣が重要です。後から振り返ったとき、このメモが志望理由書の素材になります。この時期は多様な経験に触れることを優先し、「これは実績になるか?」と考えすぎずに行動してみましょう。

高2:育成期——深掘りと資格・外部活動の強化

高2では、高1で広げた経験の中から「これは自分の志望と関係があるかもしれない」と感じるものを選んで深掘りします。部活なら役職や後輩指導など責任ある立場を経験し、探究学習なら志望学部に関連したテーマで自主調査を追加しましょう。英検・TOEIC・簿記など、志望学部に関連する資格の上位級取得もこの時期が最適です。

高3:収穫期——言語化・既存実績の磨き上げ優先

高3から動き始める場合は、時間が限られているため優先順位が重要です。

最優先:既存の実績の言語化
すでに経験してきたことを「実績として語れる形」に整理することが最も即効性があります。部活・委員会・探究学習の経験を深掘りして、エピソードに変換しましょう。

次点:資格・検定の取得
英検や漢検など、比較的短期間で取得できる資格に挑戦してください。3〜4ヶ月の準備で上位級を取得できる可能性があります。

余裕があれば:ボランティア・課外活動への参加
地域のボランティアや学校外のイベントに参加することで「行動力」を示せます。ただし、1回だけの参加より継続参加の方が説得力が増します。

▶ 総合型選抜の高3スケジュール完全版|4月〜11月の月別やること・締め切り・準備の優先順位を徹底解説

活動実績を志望理由書に変換する3ステップ

この節で分かること:経験を志望理由書のストーリーに変換する具体的な手順とNG例・改善例

活動実績は「事実を羅列する」だけでは評価されません。大学が見たいのは「その経験からあなたが何を学び、なぜこの大学・学部で学びたいのか」というストーリーの一貫性です。以下の3ステップで整理してみましょう。

ステップ1:経験の「核心」を一文で表す

まず、その活動で最も大切だった出来事・気づきを一文で書いてみてください。たとえば「バスケ部でスランプに陥ったとき、コーチから『データを使って自分のプレーを分析してみろ』と言われ、スポーツ科学の面白さに目覚めた」のように、具体的であるほど良いです。

ステップ2:経験と志望学部をつなぐ「問い」を言語化する

次に、その経験から生まれた「問い」や「興味」を言語化します。上記の例なら「なぜ科学的アプローチがパフォーマンス向上につながるのか、もっと深く学びたい」という問いが生まれます。この「問い」が志望理由の核心になります。

ステップ3:大学・学部固有の学びと接続する

最後に、その問いを解決するために「この大学のこの授業・研究室・プログラム」で学びたいという具体性を加えます。大学のシラバスや教員の研究内容を調べて、固有名詞を入れることが重要です。「〇〇先生のトレーニング科学ゼミで研究したい」「△△プログラムで実践的に学びたい」という形で書くと、大学への本気度が伝わります。

▶ 志望理由書の構成完全ガイド|4段落テンプレートと「なぜこの大学・学部・将来」をつなぐ骨格の作り方【総合型選抜】

NG例 vs 改善例

多くの受験生が陥りがちなのが「実績の説明で終わってしまう」パターンです。以下の比較を参考にしてください。

NG例:
「私は高校2年間、陸上部で活動し、県大会に出場しました。練習を毎日続けることで体力と忍耐力が身につきました。」

→ 事実の羅列で終わっており、なぜその経験が志望学部への関心につながるのかが不明。面接官は「それで?」と感じてしまいます。

改善例:
「陸上部での練習中、なぜ同じ練習をしても記録の伸び方に個人差が出るのかという疑問を持ちました。独学でスポーツ栄養学の本を読み始めたところ、食事と運動パフォーマンスの関係に強い関心を持つようになりました。この経験が、貴学スポーツ科学部でトレーニング科学を専門的に学びたいと考えるきっかけとなっています。」

→ 経験→気づき→学問への興味→志望理由という流れが明確で、「主体性」と「一貫性」が伝わります。

志望理由書の書き方に迷ったら、アオマルのAI添削を活用してみましょう。実績を文章に落とし込む作業は一人では難しいですが、AIが「この経験とこの志望理由のつながりは弱い」「ここに具体的なエピソードを入れるとより説得力が増す」といった観点でフィードバックしてくれます。書いては直す作業を繰り返すことで、あなただけの志望理由書が完成します。

面接で実績を語るSTAR法——準備テンプレートと回答例

この節で分かること:面接で実績を整理・伝えるためのSTAR法の使い方と、深掘り質問への対処法

書類に書いた活動実績は、面接でも必ず深掘りされます。「それで何が変わりましたか?」「なぜそれをやろうと思ったんですか?」という質問に答えられるよう、事前に準備しておきましょう。

面接では「STAR法」を使うと回答が整理しやすくなります。

横にスクロールできます

要素

意味

考えるべきこと

S(Situation)

状況・背景

どんな状況・環境の中にいたか

T(Task)

課題・役割

あなたが果たすべき役割・直面した課題は何だったか

A(Action)

行動

具体的にどんな行動を取ったか(自分が主語)

R(Result)

結果・学び

結果はどうなったか、何を学んだか

STAR法を使った回答例

例1:ボランティア活動でのリーダー経験

「地域の清掃ボランティアに参加していましたが(S)、メンバーの参加率が3ヶ月で半分以下に低下してしまいました(T)。原因を分析したところ、活動の成果が見えにくいことが問題だと気づき、活動後にSNSで写真と共に報告を発信するようにしました(A)。その結果、3ヶ月で参加者が2倍に増え、活動が継続できるようになりました。この経験から、課題を分析して行動することの大切さを学びました(R)。」

例2:資格取得のエピソード(英検準1級)

「英語が苦手で、高1の時点では英検2級も持っていませんでした(S)。国際学部を目指すうえで英語力の証明が必要だと感じ、準1級取得を目標に設定しました(T)。毎日30分の単語学習と週末の長文読解練習を1年間続け、学校の英語教師にも添削を依頼しました(A)。高2の秋に英検準1級に合格でき、語彙力だけでなく論理的に英文を読む力がついたと実感しています(R)。」

深掘り質問への対処法

面接官はSTARの回答の後、さらに「それで何が変わりましたか?」「もし失敗していたらどうしていましたか?」「その経験が大学での学びにどうつながりますか?」といった深掘り質問をしてきます。

これらに対処するためのコツは、「R(結果)」を「自分の変化」と「学問への接続」の2層で準備しておくことです。表面的な結果(参加者が増えた、資格を取れた)だけでなく、「その経験が自分の考え方・価値観をどう変えたか」「それが志望学部での学びとどうつながるか」まで答えられると、面接官に深い印象を残せます。

▶ 総合型選抜の面接でよく聞かれる質問20選|質問ごとの答え方・NG例・例文を高校生向けに徹底解説

「なぜ?を5回」——平凡な経験を独自ストーリーに変える自己分析法

この節で分かること:どんな経験も唯一無二のエピソードに変える「なぜ?5回」の自己分析ワーク

活動実績を本当の強みに変えるには、自己分析が欠かせません。単に「何をしたか」を語るのではなく、「なぜそれをしたのか」「何を感じたのか」「どう変わったのか」を深掘りすることで、あなただけのオリジナルなエピソードが生まれます。

自己分析の方法として有効なのが「なぜ?を5回繰り返す」手法です。

ワーク例1:ボランティア活動の深掘り

「ボランティアに参加した」
→なぜ?「高齢者と話すのが好きだから」
→なぜ?「祖父母との会話が楽しかったから」
→なぜ?「世代を超えた知恵や経験に価値を感じるから」
→なぜ?「現代社会では高齢者の経験が活かされていないと感じるから」
→なぜ?「社会福祉の仕組みに問題があると思っているから」

この深掘りによって「福祉学部で高齢者支援の政策を研究したい」という志望理由が生まれます。表面的な実績が、深い動機と志望理由に変換されるのです。

ワーク例2:部活動の深掘り

「バレーボール部で3年間続けた」
→なぜ続けられた?「試合に出られない時期もあったが、チームの勝利に貢献したかったから」
→なぜチームの勝利にこだわった?「自分が頑張ることで仲間が喜ぶ瞬間が好きだから」
→なぜ仲間の喜びが大切?「一人ではできないことが、チームだとできると信じているから」
→なぜそう信じる?「中学時代に孤立した経験があり、チームの力を実感したから」
→なぜその経験が今の自分に影響している?「人が協力し合う仕組みを作ることに関心があるから」

この深掘りによって「組織行動論や人材マネジメントを学びたい」という経営学部への志望理由が生まれます。

ワーク例3:資格取得の深掘り

「ITパスポートを取得した」
→なぜ取ろうと思った?「情報の授業でプログラミングが楽しかったから」
→なぜ楽しかった?「自分が作ったものが動く達成感が大きかったから」
→なぜ達成感を感じた?「問題を自分で解決できた感覚が好きだから」
→なぜ問題解決が好き?「日常の不便なことを改善したいという気持ちが強いから」
→なぜ改善したい?「社会の課題をテクノロジーで解決できると信じているから」

この深掘りによって「情報学部でシステム設計を学び、社会課題を解決するエンジニアになりたい」という志望理由が生まれます。

「なぜ?」の深掘りは、一人で行うと途中で行き詰まることがあります。アオマルのAIを使えば、対話形式で「なぜ?」を繰り返してもらえるため、自分では気づかなかった本音や動機を引き出すことができます。自己分析に行き詰まったときは、ぜひAIと一緒に深掘りしてみてください。

▶ 自己分析の深掘り質問リスト|「なぜ?」を繰り返して本音を引き出すワークシートと例題を高校生向けに解説【総合型選抜】

保護者の方へ——子どもの実績づくりを家庭でサポートする方法

この節で分かること:保護者が家庭でできる具体的なサポートの方法と、やってはいけない声かけ

お子さんの総合型選抜対策を支援したい保護者の方に向けて、家庭でできるサポートをお伝えします。

最も重要なのは「実績の大小でジャッジしないこと」です。「大会で入賞しなかったから意味がない」「有名な資格じゃないから使えない」という声かけは、子どもの自己肯定感を下げ、実績の言語化を妨げます。

代わりに「その活動でどんなことが大変だった?」「何が一番楽しかった?」「これを通じて何か変わったと感じる?」という問いかけをしてみてください。この会話が、子ども自身の気づきを引き出し、志望理由書の素材を掘り起こすことにつながります。

また、以下のような環境整備も効果的です。

- 資格・検定の受験費用のサポート:英検・TOEIC・簿記などの受験料は保護者がサポートすることで、子どもが挑戦しやすくなります。
- ボランティア・外部活動への参加を後押しする:交通費や参加費を援助し、「行ってみたい」という気持ちを応援してあげてください。
- 活動記録をつける習慣を一緒に作る:「今日何があったか教えて」という日常会話が、子どもの振り返り習慣を育てます。
- 大学のオープンキャンパスに一緒に行く:志望大学を実際に訪れることで、子どもの志望動機が具体化します。

総合型選抜は、子どもが「自分はなぜこの大学で学びたいのか」を深く考えるプロセスです。保護者の方は答えを与えるのではなく、問いを立てる伴走者として関わることが、最大のサポートになります。

まとめ——チェックリストで自分の実績を今日から整理しよう

この節で分かること:記事全体の要点と、今日から行動に移すための自己点検チェックリスト

この記事のポイントを整理します。

- 総合型選抜で評価されるのは「大会入賞」より「主体性と成長の過程」
- 部活・委員会・探究・ボランティア・資格・アルバイトはすべて実績になり得る
- 志望学部によって「刺さる実績」は異なる——系統別マッピングで戦略的に選ぶ
- 高1は記録習慣、高2は深掘りと資格強化、高3は言語化を最優先に
- 志望理由書では「経験→気づき→問い→大学固有の学びとの接続」の流れで書く
- 面接ではSTAR法で実績を整理して語る
- 「なぜ?を5回」の自己分析で、平凡な経験が独自のストーリーに変わる

「活動実績がない」と感じているあなたも、今日から動き始めることで十分間に合います。まずは以下のチェックリストで、自分の実績を棚卸ししてみましょう。

活動実績 自己点検チェックリスト

- [ ] 部活・スポーツ・習い事で「困難を乗り越えた経験」を1つ書き出せた
- [ ] 生徒会・委員会・学校行事で「自分が主体的に動いた場面」を1つ挙げられた
- [ ] 探究学習・授業で「問いを立てて調べた経験」を1つ思い出せた
- [ ] ボランティア・地域活動で「社会課題を肌で感じた経験」を1つ語れる
- [ ] 取得済みの資格・検定を書き出し、志望学部との関連性を考えた
- [ ] アルバイト・インターンで「主体的に改善・提案した経験」があれば書き出せた
- [ ] 自主的に学んだこと(読書・プログラミング・語学など)を1つ以上挙げられた
- [ ] 上記の経験に対して「なぜ?」を3回以上繰り返して深掘りしてみた
- [ ] 志望学部のアドミッションポリシーを読み、自分の実績と照らし合わせた
- [ ] 各実績を「STAR法(状況・課題・行動・結果)」の形式で整理し始めた

10項目すべてにチェックが入れば、志望理由書・面接の準備を始める土台が整っています。チェックが少ない項目は、今日から取り組むアクションリストとして活用してください。

チェックリストで整理した実績を、次は志望理由書・面接対策に活かしましょう。アオマルの無料トライアルでは、AIと一緒に自己分析・志望理由書の作成・面接練習を今日から始めることができます。「実績がない」という不安を、「伝えられる経験がある」という自信に変える第一歩を、ぜひアオマルと一緒に踏み出してください。

アオマルでは、今回紹介した対策をAIと一緒に実践できます。まずは無料トライアルでお試しください。

▶ アオマル無料トライアルはこちら

この記事を書いているのは

坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門

東京大学卒。総合型選抜専門塾にて小論文・志望理由書・面接対策を中心に多数の受験生を指導。これまでに難関国公立・私立大学への合格者を多数輩出してきた。総合型選抜において重要なのは「表現力」ではなく「思考力と一貫性」であるという信念のもと、再現性のある指導を徹底。大学入試改革やAI活用にも精通し、現在は株式会社mugendAIにて総合型選抜対策AIの監修を担当。受験生が“本質的に考える力”を身につける支援を行っている。

関連記事

←HOME