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総合型選抜の活動報告書の書き方|何を書く?構成・例文・ポイントを高校生向けに徹底解説

総合型選抜の出願書類の中で、多くの高校生が「何をどう書けばいいのかわからない」と悩むのが活動報告書です。志望理由書と並んで重要な書類でありながら、学校での指導が少なく、独学で準備しなければならないケースも少なくありません。「大した実績がないから書けない」「部活や課外活動をやっていないと不利なの?」という不安を抱えている受験生も多いでしょう。

この記事では、総合型選抜の活動報告書について、何を書くべきか・どう構成するか・悪い例と良い例の比較・志望理由書との違いまで、高校生向けに徹底的に解説します。

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活動報告書とは何か?志望理由書との違いを理解しよう

活動報告書とは、高校在学中に取り組んだ活動・経験・実績を大学に報告するための書類です。部活動・委員会・ボランティア・資格取得・課外活動・アルバイトなど、学校内外でのさまざまな活動を記載します。

志望理由書との違いは「過去の実績」か「未来の意志」か

多くの受験生が混同しやすいのが、活動報告書と志望理由書の役割の違いです。

書類

主な内容

視点

活動報告書

高校時代の活動・経験・成果

過去〜現在

志望理由書

なぜこの大学・学部を志望するか

現在〜未来

志望理由書が「これからどうしたいか」を伝える書類であるのに対し、活動報告書は「これまで何をしてきたか」を伝える書類です。大学側は活動報告書を通じて、あなたの行動力・継続力・問題解決能力・人間性を読み取ろうとしています。

志望理由書の構成完全ガイド|4段落テンプレートと「なぜこの大学・学部・将来」をつなぐ骨格の作り方【総合型選抜】

活動報告書が選考に与える影響

活動報告書は、書類審査の段階で面接官が最初に目を通す資料の一つです。面接では活動報告書の内容をもとに深掘り質問がされることも多く、「書いたことは面接で必ず聞かれる」と思っておきましょう。また、活動報告書の内容が志望理由書と一貫していると、大学側に「この学生はしっかり自分を理解している」という印象を与えられます。

活動報告書に何を書くべきか?書ける活動の種類と選び方

「活動報告書に書ける実績がない」と感じている高校生は多いですが、実際には書ける内容は思っているよりずっと多くあります。

書ける活動の種類

活動報告書に記載できる活動は、以下のように多岐にわたります。

カテゴリ

具体例

部活動

運動部・文化部・同好会など

生徒会・委員会

生徒会役員、学級委員、図書委員など

ボランティア

地域清掃、福祉施設での活動、災害支援など

課外活動

習い事、地域の団体活動、スポーツクラブなど

資格・検定

英検、漢検、数検、TOEIC、情報処理技術者など

受賞・表彰

コンテスト入賞、作文・絵画・写真コンクールなど

自主的な取り組み

読書記録、研究・調査活動、SNS発信、起業など

アルバイト

接客・販売・塾講師など(認められる大学もある)

総合型選抜の活動実績の作り方|高校生が今からできる実績づくりと書類への活かし方を徹底解説

活動の選び方:「量より質」で選ぶ

活動報告書に書く活動を選ぶ際は、「数が多いほどよい」という考えは捨てましょう。大学が見たいのは、あなたがどれだけ深く関わり、何を学んだかです。3〜5個の活動を深く掘り下げる方が、10個を浅く並べるよりも評価されます。

選ぶ基準は「志望学部・学科との関連性が高いもの」「継続期間が長いもの」「具体的な成果や変化が語れるもの」の3点です。たとえば教育学部を志望するなら、塾講師のアルバイトや子どもとのボランティア活動は非常に有効です。経済学部なら、文化祭での販売企画や地域のビジネスコンテスト参加なども関連づけられます。

活動報告書の構成と書き方:4つの要素を押さえよう

活動報告書を書く際は、以下の4つの要素を意識して構成すると、読み手に伝わりやすい内容になります。

① 活動内容(What):何をしたか

まず「何をしたか」を具体的に書きます。活動名・期間・役割を明記し、読み手が状況をイメージできるように書きましょう。

悪い例:
「バスケットボール部に3年間所属し、練習に取り組みました。」

良い例:
「バスケットボール部に高校1年から3年間所属し、2年次からキャプテンを務めました。部員20名をまとめ、週5日・1日3時間の練習を統率しました。」

良い例では「期間・役割・規模・頻度」が具体的に書かれており、読み手が活動の実態をつかめます。

② 役割(Role):どんな立場で関わったか

自分がその活動の中でどのような役割を担っていたかを明確にします。リーダーでなくても問題ありません。「主務として練習スケジュールの管理を担当した」「新入生のサポートを率先して行った」など、自分ならではの役割を書きましょう。

役割を書く際のポイントは「主体性」が伝わるかどうかです。「やらされていた」のではなく「自分から動いた」という姿勢が見える表現を選びましょう。

③ 成果(Result):何を達成したか

成果は数字や事実で示すと説得力が増します。「県大会ベスト8」「参加者が前年比150%増加」「英検2級取得」など、客観的に示せる成果を積極的に書いてください。

悪い例:
「練習を頑張った結果、チームが強くなりました。」

良い例:
「チームの課題だった守備力強化のため、週2回の自主練習を提案・実施した結果、県大会でベスト8を達成しました。」

成果がない場合でも「目標に対して何%達成できたか」「どのような変化があったか」を書けば十分です。

④ 学び・気づき(Learning):何を得たか、志望学部とどうつながるか

活動報告書で最も重要なのが、この「学び」の部分です。活動を通じて何を学び、それが志望学部・将来の目標とどうつながっているかを書きましょう。ここが活動報告書と志望理由書をつなぐ架け橋になります。

悪い例:
「この経験を通じて、チームワークの大切さを学びました。」

良い例:
「チームをまとめる中で、メンバー一人ひとりの強みを引き出すことの重要性を学びました。この経験が、将来は教育現場で生徒の個性を伸ばす教師になりたいという志望につながっています。」

良い例では「学んだこと」が具体的で、かつ志望学部(教育学部)との接続が明確になっています。

活動報告書の例文:課外活動・部活動・ボランティアの3パターン

例文①:部活動(文化部)

「写真部に高校1年から3年間所属し、2年次から部長を務めました。部員15名の活動を統括し、年2回の展示会の企画・運営を担当しました。特に3年次の展示会では、地域の方々にも開放した初の屋外展示を提案し、来場者数を前年の80名から230名へと約3倍に増やすことができました。この経験を通じて、企画を実現するための交渉力と、多様な意見をまとめるコミュニケーション能力を身につけました。地域とのつながりを大切にした活動は、地域コミュニティの活性化を研究したいという私の志望と深く結びついています。」

例文②:ボランティア活動

「高校2年の夏から現在まで、地域の高齢者施設で月2回の読み聞かせボランティアを続けています。延べ参加回数は20回を超え、10名前後の高齢者の方々に絵本や短編小説を読み聞かせてきました。当初は何を読めばよいか迷いましたが、参加者の反応を観察しながら選書を工夫した結果、毎回「楽しみにしている」と言っていただけるようになりました。この活動を通じて、相手のニーズに寄り添うことの大切さを学び、将来は福祉の現場で人々の生活を支える仕事に就きたいという思いが強くなりました。」

例文③:課外活動・自主的な取り組み

「高校2年から独学でプログラミングを学び始め、3年次にはWebアプリケーションを1本開発しました。このアプリは、学校の時間割を自動で最適化するツールで、クラスメート30名に実際に使ってもらいました。開発中は何度もエラーに直面しましたが、オンラインコミュニティや書籍を活用して問題を解決し、約3ヶ月でリリースにこぎつけました。この経験から、課題を論理的に分解して解決するプロセスの面白さを実感し、情報工学を専門的に学びたいという志望が固まりました。」

実績が少ない・ない場合の書き方

「大きな実績がないから書けない」と感じている高校生も多いですが、活動報告書は「実績の大きさ」よりも「経験の深さと学び」が評価されます。

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実績が少ない場合は、以下の点を意識して書きましょう。

継続性を強調する:短期間の大きな実績より、長期間続けてきた活動の方が「継続力・粘り強さ」として評価されます。「3年間毎日続けた」という事実は十分な強みになります。

プロセスを丁寧に書く:結果よりも「どんな困難があり、どう乗り越えたか」というプロセスを詳しく書きましょう。大学が見たいのは「成功した人」ではなく「考え、行動できる人」です。

日常の学びを活動として書く:読書・映画鑑賞・ニュースの分析なども、それが志望学部と関連していれば立派な「知的探求活動」として書けます。「〇〇という本を読み、△△について考えるようになった」という形で書けば、知的好奇心と主体性をアピールできます。

活動報告書を書く際のよくある失敗と対策

失敗①:活動の羅列になっている

多くの活動を並べるだけで「学び」や「志望との接続」がない書き方は評価されません。活動ごとに「何を学んだか」「それが将来とどうつながるか」を必ず書きましょう。

失敗②:抽象的な表現が多い

「頑張った」「成長した」「大切さを学んだ」という表現だけでは伝わりません。「何を」「どのように」「どれだけ」頑張ったかを具体的に書く習慣をつけましょう。数字・固有名詞・具体的な行動を積極的に使ってください。

失敗③:志望理由書と内容がバラバラ

活動報告書と志望理由書は別々の書類ですが、内容の一貫性が重要です。活動報告書に書いた「学び」が、志望理由書の「なぜこの大学・学部を志望するか」につながっていないと、面接で「どちらが本当のことですか?」と突っ込まれる可能性があります。両書類を並べて読み、ストーリーが一貫しているか確認しましょう。

失敗④:字数制限を意識していない

大学によって活動報告書の字数・形式は異なります。「200字以内」「A4用紙1枚」「自由記述」など、指定された形式を必ず確認してから書き始めましょう。字数が余っても、無駄な言葉を詰め込むのは逆効果です。

活動報告書を書く前に必ずやること:自己分析

活動報告書を書く前に、まず自己分析を行うことが重要です。「自分がこれまで何をしてきたか」「どんな価値観・強みがあるか」を整理してからでないと、書く内容が定まりません。

【総合型選抜】自己分析のやり方完全ステップガイド|高校生が「何から始めるか」迷わないフレームワークと価値観の見つけ方を徹底解説

自己分析の具体的な手順としては、「高校3年間の出来事を時系列で書き出す」→「それぞれの活動で感じたこと・学んだことを書く」→「共通するテーマや価値観を見つける」という流れが有効です。この作業を経ることで、活動報告書に書く内容が自然と絞れてきます。

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まとめ:活動報告書は「活動×役割×成果×学び」の4点セットで書こう

総合型選抜の活動報告書は、「何をしたか(活動内容)」「どんな立場で関わったか(役割)」「何を達成したか(成果)」「何を学び、志望とどうつながるか(学び)」の4つの要素を意識して書くことが合格への近道です。

実績の大きさよりも「経験の深さ」と「志望との一貫性」が評価されます。大きな賞を取っていなくても、日々の活動を丁寧に振り返り、そこから得た学びを志望学部と結びつけることができれば、十分に魅力的な活動報告書を書くことができます。

書き終わったら、必ず第三者に読んでもらいましょう。自分では「伝わっている」と思っていても、読み手には伝わっていないことが多くあります。添削を繰り返すことで、完成度は大きく上がります。

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この記事を書いているのは

坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門

東京大学卒。総合型選抜専門塾にて小論文・志望理由書・面接対策を中心に多数の受験生を指導。これまでに難関国公立・私立大学への合格者を多数輩出してきた。総合型選抜において重要なのは「表現力」ではなく「思考力と一貫性」であるという信念のもと、再現性のある指導を徹底。大学入試改革やAI活用にも精通し、現在は株式会社mugendAIにて総合型選抜対策AIの監修を担当。受験生が“本質的に考える力”を身につける支援を行っている。

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