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小論文の書き出し例を解説|例文つきで序論・本論・結論の流れがわかる

小論文を書くとき、最初に多くの人が止まってしまうのが「書き出し」です。
何から書けばいいのか分からず、考えているうちに時間だけが過ぎてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。

この記事では、小論文の書き出し例をテーマに、書き出しで何を書くべきか、どのように序論・本論・結論へつなげればよいかを、高校生にもわかりやすく解説します。
あわせて、すぐに使える例文や、失敗しやすい書き出しのパターンも紹介します。

この記事でわかることは、次の4つです。

  • 小論文の書き出しで書くべき内容
  • 書き出しから序論・本論・結論へつなぐ考え方
  • テーマ別の小論文の書き出し例と例文
  • 書き出しで失敗しないためのポイント

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小論文の書き出し例が大切な理由

小論文では、最初の数文で「この人は何を主張したいのか」がある程度伝わります。
そのため、書き出しが曖昧だと、その後にどれだけ内容を書いても全体が読みづらくなりやすいです。

特に大学入試の小論文では、採点者は短時間で多くの答案を読みます。
だからこそ、書き出しで次の2点が見えることが重要です。

  • 何について書くのか
  • どんな立場・主張なのか

書き出しがしっかりしていると、その後の本論も組み立てやすくなります。
逆に、最初を感覚で書き始めると、途中で話がずれたり、結論が弱くなったりしやすくなります。


小論文の書き出しでは何を書くべきか

小論文の書き出しは、ただかっこいい一文を書けばよいわけではありません。
大切なのは、問いに対する方向性を示すことです。

基本的には、書き出しでは次の流れを意識すると書きやすくなります。

1. テーマを言い換えて示す

まずは、設問で問われているテーマを自分の言葉で整理します。
これにより、「何について考える文章なのか」が明確になります。

たとえば、「SNSは高校生にとって有益か」というテーマなら、
「SNSは情報収集や交流に役立つ一方で、使い方によっては問題も生む存在である」といった形で入りやすくなります。

2. 自分の主張を簡潔に示す

次に、自分がどの立場で書くのかをはっきり示します。
ここで主張が見えると、読み手も本文を追いやすくなります。

たとえば、

  • 私は〜と考える
  • 〜は重要である
  • 〜すべきである

のような形です。

3. 本論につながる方向をつくる

書き出しの最後では、その後に何を説明するのかが少し見えると理想的です。
理由や観点を軽く示しておくと、序論から本論への流れが自然になります。


▶︎ 小論文の書き出しの思考プロセスについてはこちら


小論文の書き出し例|テーマ別の例文を紹介

ここでは、実際によくあるテーマに近い形で、小論文の書き出し例を紹介します。
どれもそのまま丸暗記するのではなく、「どういう構造で始めているか」を見ることが大切です。

テーマ例1:SNSの利用について

書き出し例
現代の高校生にとって、SNSは日常生活の一部になっている。情報を得たり、友人とつながったりできる便利な手段である一方、使い方を誤ると人間関係のトラブルや依存につながるおそれもある。私は、SNSは適切なルールのもとで活用すべきだと考える。

ポイント
この例では、最初にテーマを示し、その後に「便利さ」と「問題点」の両方を軽く触れたうえで、自分の主張を述べています。
いきなり細かい話に入らず、全体の見取り図を出しているのが特徴です。

テーマ例2:読書の意義について

書き出し例
近年は動画やSNSから短時間で情報を得られるようになり、読書の時間が減っているといわれる。しかし、読書には単に知識を得るだけではなく、物事を深く考える力や他者の立場を想像する力を養う役割がある。私は、読書は今の時代だからこそ重要であると考える。

ポイント
この例では、時代背景を簡潔に入れたうえで、読書の価値を主張しています。
「今なぜそのテーマが大切か」が見える書き出しになっています。

テーマ例3:学校での制服の必要性について

書き出し例
学校の制服には、集団としての一体感を生み出すという利点がある。一方で、個性を出しにくいことや、経済的な負担になることを問題視する声もある。私は、制服は一定の意義を持つが、見直すべき点も多いと考える。

ポイント
賛成か反対かを単純に決めつけず、両面を見たうえで自分の立場を示しています。
このような書き出しは、バランスよく考えられている印象を与えやすいです。


▶︎ 課題分型とテーマ型小論文の書き出しについてはこちら


序論・本論・結論の流れで考えると書き出しが作りやすい

小論文の書き出しで悩む人は多いですが、実は書き出しだけを単独で考えると難しくなります。
そこでおすすめなのが、序論・本論・結論の全体の流れから逆算する方法です。

序論で書くこと

序論では、主に次の内容を書きます。

  • テーマの整理
  • 問題意識
  • 自分の主張

つまり、書き出しはこの序論の最初の部分にあたります。
ここで主張の方向を決めることで、本論が書きやすくなります。

本論で書くこと

本論では、序論で示した主張の理由や具体例を書きます。

たとえば「SNSは適切に活用すべきだ」という主張なら、本論では、

  • 情報収集に役立つ
  • 他者との交流が広がる
  • 一方で依存や誤情報の問題がある

といった理由を展開できます。

結論で書くこと

結論では、本論をふまえて主張を言い換えたり、よりはっきりまとめたりします。
序論と同じ内容をそのまま繰り返すのではなく、理由を通した後の整理として書くことが大切です。


▶︎ 小論文の構成についてはこちら


書き出しに迷ったときに使えるテンプレート

ゼロから考えようとすると手が止まりやすいので、まずは型を持っておくと便利です。
以下のテンプレートは、多くの小論文テーマで応用できます。

テンプレート1:テーマ説明→主張

「近年、〜が注目されている。たしかに〜という側面があるが、私は〜と考える。」

使いやすく、意見を明確にしやすい形です。

テンプレート2:現状→課題→主張

「現在、〜は私たちにとって身近な存在となっている。しかし、〜という課題もある。私は、この問題に対して〜が必要だと考える。」

社会問題や教育テーマに向いています。

テンプレート3:両面提示→自分の立場

「〜には利点がある一方で、問題点もある。私は、それらをふまえたうえで〜という立場をとる。」

賛否が分かれるテーマに使いやすいです。

テンプレートを使うときの注意点

テンプレートは便利ですが、形だけをなぞると中身の薄い文章になります。
大切なのは、その型の中に設問に合った内容を入れることです。

また、毎回同じ始め方になると不自然なので、テーマに応じて少し表現を変える意識も必要です。


▶︎ 小論文の例文集はこちら


小論文の書き出しでよくある失敗例

書き出しでは、やってしまいがちなミスがあります。
ここを知っておくだけでも、答案の質はかなり変わります。

感想文のように始めてしまう

たとえば、

「私はSNSをよく使います。とても便利だと思います。」

という始め方は、体験や感想が中心で、小論文としては弱くなりやすいです。
小論文では、個人的な感情よりも、テーマへの考察や主張が求められます。

主張が見えない

テーマ説明だけで終わってしまい、自分が何を言いたいのか分からない答案も多いです。
書き出しの時点で、少なくとも方向性は見えるようにしましょう。

話を広げすぎる

大きすぎる話から始めると、何を論じたいのかがぼやけます。

たとえば、

「人類は昔からさまざまな問題を抱えてきた。」

のような始まりは、一見それらしく見えても、テーマとの距離が遠いことがあります。
設問に近いところから入るほうが、読みやすくなります。


小論文の練習は書き出しだけでも効果がある

小論文は、毎回全文を書くのが理想ですが、時間がないと続きません。
そんなときは、まず書き出しだけを練習するのも有効です。

たとえば、1つのテーマに対して、

  • 書き出しを3パターン作る
  • その中から一番わかりやすいものを選ぶ
  • どの書き出しなら本論が続けやすいか考える

という練習をすると、序論を作る力がついていきます。

特に総合型選抜では、小論文だけでなく志望理由書や面接でも、自分の考えを筋道立てて伝える力が求められます。
その意味でも、書き出しを整える練習は入試全体の対策につながります。

また、総合型選抜対策AIサービス『アオマル』なら、小論文の答案をAIがすぐに添削し、
どこが曖昧なのか、どこを直せばよいのかを確認できます。
「自分では書けたと思ったのに、伝わる文章になっているか不安」という人は、早い段階で客観的なフィードバックを受けることが大切です。


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まとめ|小論文の書き出し例は「主張の見える一文」を意識する

小論文の書き出しは、文章全体の土台になる重要な部分です。
うまく書くためには、印象的な言い回しを考えるよりも、まずテーマの整理と主張の明確化を意識することが大切です。

今回のポイントをまとめると、次の通りです。

  • 小論文の書き出しでは、テーマと主張を明確にする
  • 序論・本論・結論の流れから考えると書きやすい
  • 書き出し例は、構造をまねして使うのが効果的
  • 感想文のような始め方や、主張の見えない文章は避ける

小論文が苦手な人ほど、最初から完璧な答案を書こうとしがちです。
まずは短い書き出し例を参考にしながら、自分の主張を一文で置く練習から始めてみてください。
その積み重ねが、読みやすく説得力のある小論文につながっていきます。

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この記事を書いているのは

坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門

東京大学卒。総合型選抜専門塾にて小論文・志望理由書・面接対策を中心に多数の受験生を指導。これまでに難関国公立・私立大学への合格者を多数輩出してきた。総合型選抜において重要なのは「表現力」ではなく「思考力と一貫性」であるという信念のもと、再現性のある指導を徹底。大学入試改革やAI活用にも精通し、現在は株式会社mugendAIにて総合型選抜対策AIの監修を担当。受験生が“本質的に考える力”を身につける支援を行っている。

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