
小論文の例文・テンプレート完全ガイド|使えるフレーズから使ってはいけない表現まで解説
総合型選抜の小論文対策を始めると、「何から書けばいいのかわからない」「毎回構成がバラバラになる」「使える表現を知りたい」と悩む人は少なくありません。そこで役立つのが、小論文のテンプレートです。
この記事では、テンプレートの基本形、そのまま使いやすい例文、使えるフレーズや熟語・表現、さらに使ってはいけないフレーズまで、高校生にもわかりやすく整理して解説します。
この記事でわかることは、次のとおりです。
- 小論文で使いやすい基本テンプレート
- テーマ別に応用しやすい例文
- 小論文で使えるフレーズ・熟語・表現
- 逆に避けたほうがよい言い回し
- テンプレートを丸暗記で終わらせない使い方
小論文のテンプレートとは?まず押さえたい基本
小論文におけるテンプレートとは、意見を論理的に書くための型のことです。
文章の流れをあらかじめ決めておくことで、試験本番でも落ち着いて書きやすくなります。
小論文は、思いついたことを自由に書く作文とは違います。読み手に対して、自分の主張を、理由や具体例を添えて筋道立てて伝える文章です。そのため、構成がとても重要です。
特に総合型選抜の小論文では、次のような力が見られています。
- 問題文を正しく理解できているか
- 自分の意見を明確に示せているか
- 理由や根拠を挙げて説明できているか
- 文章が論理的につながっているか
こうした力を安定して出すために、テンプレートは有効です。
小論文で使いやすい基本テンプレート
もっとも使いやすいのは、次の4段構成です。
結論 → 理由 → 具体例 → まとめ
この型に沿って書くと、読み手に伝わりやすい文章になりやすいです。
それぞれの役割は以下の通りです。
結論
最初に、自分の意見や立場をはっきり示します。
「私は〜と考える」「〜が必要である」のように、最初に主張を置くことで、文章の方向性が明確になります。
理由
なぜその結論になるのかを説明します。
ここでは感想ではなく、理由として成立する内容を書くことが大切です。
具体例
理由を支える事例や現実的な場面を書きます。
自分の経験だけに偏りすぎず、社会全体の視点も入れられるとよりよくなります。
まとめ
最後に結論を言い換えながら、文章全体を締めます。
最初の主張を繰り返すだけでなく、少し広い視点でまとめると自然です。
▶︎小論文の書き出し例はこちら
小論文の書き出し例を解説|例文つきで序論・本論・結論の流れがわかる
すぐ使えるテンプレート3パターン
出題形式によって、使いやすいテンプレートは少し変わります。ここでは、よくある出題に対応しやすい3つの型を紹介します。
1. 意見を問う小論文のテンプレート
「あなたの考えを述べなさい」「〜についてどう考えるか」といった問題で使いやすい型です。
テンプレート
私は、【テーマ】について、【自分の主張】と考える。
なぜなら、【理由】からである。
たとえば、【具体例】という点が挙げられる。
以上のことから、【テーマ】においては【結論の言い換え】が重要である。
▶︎「あなたの考えを述べよ」系の問題の書き方はこちら
小論文の「あなたの考えを述べよ」の正しい構成とは?高校生向けに例文付きで書き方を徹底解説
2. 賛成・反対を問う小論文のテンプレート
「〜に賛成か、反対か」と聞かれる問題で使いやすい型です。
テンプレート
私は、【テーマ】に【賛成/反対】である。
その理由は、第一に【理由1】、第二に【理由2】だからである。
実際に、【具体例】のような事例からも、その重要性がわかる。
したがって、【テーマ】については【結論】と考える。
3. 課題文型小論文のテンプレート
文章を読んで考えを書くタイプの問題で使いやすい型です。
テンプレート
筆者は、【課題文の要点】を述べている。
この意見を踏まえたうえで、私は【自分の意見】と考える。
なぜなら、【理由】があるからだ。
たとえば、【具体例】がそれを示している。
よって、【筆者の意見と自分の意見をつなげた結論】が重要である。
▶︎課題文型小論文の書き方はこちら
課題文型小論文の書き方|書き出しや構成を例文つきで解説
小論文のテンプレート例|そのまま参考にしやすい書き方
ここでは、「SNSの活用」をテーマにした短めの例文を紹介します。テンプレートがどう文章になるのかをつかんでください。
例文
私は、高校生がSNSを使う際には、便利さだけでなく責任も意識する必要があると考える。
なぜなら、SNSは情報をすばやく得られる一方で、不確かな内容も簡単に広まってしまうからである。
たとえば、事実かどうか確かめないまま情報を拡散すると、他人を傷つけたり、誤解を広げたりする可能性がある。また、何気ない投稿が自分自身の評価に影響することもある。
以上のことから、SNSは便利な道具であるが、正しく使うためには情報を見極める力と発信への責任感が必要である。
例文のポイント
- 1文目で結論がはっきりしている
- 2文目で理由が明確に示されている
- 3文目で具体例が入っている
- 最後で主張を自然にまとめている
このように、テンプレートに沿って書くと、内容を整理しやすくなります。
▶︎文字数別の小論文の書き方はこちら
小論文(400字・600字・800字)の書き方|例文・解答例付きで文字数別の徹底解説
小論文で使えるフレーズ・熟語・表現集
テンプレートとあわせて知っておきたいのが、文章をつなぐための表現です。ここでは、場面ごとに使いやすいフレーズを紹介します。
結論を示すときのフレーズ
- 私は〜と考える
- 〜が必要である
- 〜は重要である
- 〜すべきである
- 〜という点は見過ごせない
理由を述べるときのフレーズ
- なぜなら、〜だからである
- その理由として、〜が挙げられる
- 第一に〜、第二に〜
- 〜という背景がある
- 〜という問題が存在する
具体例を示すときのフレーズ
- たとえば、〜
- 実際に、〜
- 具体的には、〜
- その一例として、〜
- 近年では、〜
まとめるときのフレーズ
- 以上のことから、〜
- したがって、〜
- このように、〜
- よって、〜
- これらを踏まえると、〜
小論文で使いやすい熟語・表現
小論文では、会話っぽい表現よりも、少しかための言葉が向いています。以下のような表現は使いやすいです。
- 多様化
- 効率化
- 普及
- 課題
- 背景
- 影響
- 貢献
- 必要性
- 重要性
- 視点
- 現状
- 改善
- 共通点
- 問題点
- 解決策
ただし、難しい言葉を増やせばよいわけではありません。意味があいまいなまま使うと、かえって読みにくくなります。自分が説明できる言葉を使うことが大切です。
▶︎小論文の接続詞についてはこちら
小論文の接続詞一覧|使える言葉と使ってはいけない表現を解説
小論文で使ってはいけないフレーズ・避けたい表現
テンプレートを使うときは、便利な表現だけでなく、避けたい言い回しも知っておく必要があります。
1. 根拠が弱い断定
- 絶対に〜である
- 必ず〜になる
- 誰でもそう思う
こうした表現は、言い切りが強すぎるわりに根拠がないと見られやすいです。
小論文では、冷静に論じる姿勢が大切です。
言い換え例
- 〜と考えられる
- 〜の可能性がある
- 〜といえるだろう
2. 感情に寄りすぎた表現
- かわいそうだと思った
- とてもむかつく
- すごく大変だと思う
小論文は感想文ではありません。感情そのものを書くより、なぜ問題なのかを説明することが必要です。
言い換え例
- その状況には課題がある
- その点は改善が必要である
- その影響は小さくない
3. 話し言葉・くだけすぎた表現
- 〜じゃないか
- 〜だと思います
- でも
- すごい
- やばい
小論文では、基本的に「だ・である調」が向いています。
文章全体の印象を整えるためにも、話し言葉は避けましょう。
言い換え例
- 〜ではないか
- 〜と考える
- しかし
- 大きい
- 深刻である
4. 中身のない便利語の使いすぎ
- 大切だ
- 必要だ
- 重要だ
これらは使ってよい表現ですが、理由がないまま繰り返すと中身が薄く見えます。
たとえば、
「教育は大切である」
だけでは不十分です。
「教育は、将来の選択肢を広げ、社会に参加する力を育てるため重要である」
のように、内容まで書くことが必要です。
▶︎小論文の文末表現についてはこちら
総合型選抜 小論文の語尾・文末表現の正解は?合格に近づく書き方を解説
テンプレートを使うときの注意点|丸暗記では通用しない
小論文テンプレートは便利ですが、ただ暗記して当てはめるだけでは高評価につながりません。理由は、試験では問いに合った中身が求められるからです。
テンプレートを使うときに意識したいこと
問いにきちんと答える
どれだけ形が整っていても、問題で聞かれていることに答えていなければ評価されにくいです。
まずは「何を問われているのか」を確認しましょう。
理由と具体例をセットで考える
主張だけでは弱く、具体例だけではまとまりません。
「なぜそう思うのか」「それを示す例は何か」を常にセットで考えることが大切です。
自分の言葉に直す
テンプレートや使えるフレーズは、あくまで土台です。
表現を少しずつ自分の言葉に直していくことで、不自然さのない文章になります。
使えるフレーズを増やしすぎない
表現集をたくさん覚えても、無理に入れすぎると逆に不自然になります。
まずはよく使うものを数個に絞って練習するのがおすすめです。
▶︎小論文の対策法はこちら
小論文の勉強・対策法を徹底解説|参考書・塾・過去問・AIの使い方までわかる
まとめ|小論文テンプレートは「書ける状態」を作るための道具
小論文テンプレートは、何を書けばよいか迷いやすい高校生にとって、とても役立つ土台です。特に、結論→理由→具体例→まとめの基本形を身につけるだけでも、文章はかなり書きやすくなります。
また、テンプレートとあわせて、使えるフレーズや熟語・表現を知っておくと、文章の流れが整いやすくなります。一方で、感情的な表現や話し言葉、根拠の弱い断定は避けることが大切です。
ただし、本当に大事なのは、テンプレートをそのまま写すことではありません。問いに合わせて内容を考え、自分の言葉で論理的に書くことが、小論文では求められます。
小論文が苦手な人ほど、まずは型を使って練習し、少しずつ自分なりに使いこなしていきましょう。
アオマルについて
総合型選抜対策AIアプリ『アオマル』では、
小論文の練習や添削を通して、自分の文章の改善点を早く把握しやすくなります。
テンプレートを覚えるだけで終わらせず、実際に書いて直すことまで進めたい人は、こうしたサービスを活用しながら対策を進めるのも有効です。
▶︎ 小論文・面接・志望理由書もこれ一つで完結!アオマルの使い方はこちら
関連記事
この記事を書いているのは
坂本浩一 ❘ 東京大学卒・総合型選抜対策専門
東京大学卒。総合型選抜専門塾にて小論文・志望理由書・面接対策を中心に多数の受験生を指導。これまでに難関国公立・私立大学への合格者を多数輩出してきた。総合型選抜において重要なのは「表現力」ではなく「思考力と一貫性」であるという信念のもと、再現性のある指導を徹底。大学入試改革やAI活用にも精通し、現在は株式会社mugendAIにて総合型選抜対策AIの監修を担当。受験生が“本質的に考える力”を身につける支援を行っている。