
活動報告書の書き方完全ガイド|実績なし・部活以外でも書ける例文・文字数別テンプレートを高校生向けに解説【総合型選抜】
総合型選抜の出願書類のなかでも、特に「何を書けばいいのかわからない」と悩む声が多いのが活動報告書です。「部活をやっていないから書くことがない」「文字数が全然埋まらない」「大した実績がないのに提出しなければいけない」——そんな不安を抱えていませんか?
この記事では、活動報告書の基本的な書き方から、部活以外でも使える活動の棚卸し方法、実績を魅力的に見せる表現テクニック、文字数別のテンプレートまで、高校生向けにわかりやすく解説します。「書ける活動が見えた」という状態になれるよう、具体的な例文も豊富に紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
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活動報告書とは?総合型選抜での役割を理解しよう
活動報告書とは、高校在学中に取り組んだ活動・経験・実績を大学に伝えるための書類です。大学によって「活動実績報告書」「課外活動報告書」「自己活動報告書」など名称はさまざまですが、基本的な目的は同じです。
総合型選抜では、学力だけでなく「その人がどんな人物か」「大学入学後に何をしたいのか」を総合的に評価します。活動報告書はその評価の重要な材料のひとつで、志望理由書や面接と合わせて、あなたの人物像を立体的に伝える役割を担っています。
重要なのは、「活動報告書は実績自慢の場ではない」という点です。大会で優勝した経験や有名な資格を持っていることよりも、「その活動を通じて何を学んだか」「その経験が志望する学部・学科とどうつながっているか」が評価されます。ですから、「自分には大した実績がない」と感じている人でも、書き方次分で十分に魅力的な活動報告書を作ることができます。
▶ 総合型選抜の活動報告書の書き方|何を書く?構成・例文・ポイントを高校生向けに徹底解説
活動報告書に何を書く?書ける活動の棚卸し方法
部活・課外活動以外でも書ける活動一覧
「活動報告書=部活の実績」というイメージを持っている人が多いですが、実際には幅広い活動が対象になります。以下の表を参考に、自分の経験を棚卸ししてみてください。
カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
部活・スポーツ | 運動部・文化部・同好会・地域スポーツチーム |
学校行事・委員会 | 生徒会・文化祭実行委員・体育祭運営・学級委員 |
ボランティア | 地域清掃・福祉施設訪問・災害支援・環境活動 |
資格・検定 | 英検・漢検・数検・簿記・プログラミング検定 |
趣味・個人活動 | 読書・絵・音楽・ゲーム制作・SNS発信・ブログ |
アルバイト・仕事体験 | インターンシップ・職場体験・アルバイト(許可がある場合) |
学習・研究 | 自主研究・探究学習・コンテスト参加・論文執筆 |
地域・家庭での活動 | 家業の手伝い・地域イベント参加・介護サポート |
このように整理すると、「意外と書けることがある」と気づく人が多いはずです。大切なのは「何をしたか」だけでなく、「そこから何を得たか」を言語化することです。
「活動報告書がない場合」はどうする?
「全く書けるものがない」という場合は非常にまれですが、もし本当に活動実績が少ないと感じているなら、以下の視点で改めて振り返ってみてください。
まず、「継続してきたこと」に注目します。3年間続けた日記、毎日の読書習慣、家族の夕食を毎週作っていたなど、習慣化している活動は立派な実績になります。次に、「困難を乗り越えた経験」を探します。病気やケガで休んだ時期に何を考えたか、失敗から立ち直ったエピソードなども、活動の深みを示す材料になります。
また、提出前に時間的な余裕があるなら、今からでも活動を作ることができます。地域のボランティアに参加する、英検を受験するなど、短期間でも取り組める活動はたくさんあります。
▶ 総合型選抜の活動実績の作り方|高校生が今からできる実績づくりと書類への活かし方を徹底解説
▶ 総合型選抜は実績なしでも受かる?「普通の高校生」が合格するための戦略とアピール方法を徹底解説
活動報告書の書き方|基本構成と4つのステップ
活動報告書には決まったフォーマットがある場合とない場合がありますが、どちらでも使える基本構成があります。以下の4ステップで書くと、読み手に伝わりやすい文章になります。
ステップ1:活動の概要を簡潔に示す
最初に「何をしたか」を一文で明確にします。長々と説明するのではなく、「高校1年生から3年間、吹奏楽部でクラリネットを担当し、部長として部員30名をまとめました」のように具体的な数字や役割を入れると説得力が増します。
ステップ2:取り組みの具体的な内容を書く
次に「どのように取り組んだか」を書きます。ここでは「週5日の練習」「県大会出場」「後輩への個別指導」など、具体的なエピソードを入れましょう。抽象的な表現(「一生懸命頑張りました」)は避け、行動ベースで書くことがポイントです。
ステップ3:困難・課題とその乗り越え方を書く
活動の中で直面した困難や課題、そしてそれをどう乗り越えたかを書きます。これが最も評価される部分です。「練習時間が足りず、自宅でのイメージトレーニングを取り入れた」「部員間の意見対立を調整するため、個別面談を実施した」など、主体的な行動が伝わる内容にしましょう。
ステップ4:学んだこと・志望学部との接続を書く
最後に「この活動から何を学んだか」「その学びが志望する学部・学科でどう活かせるか」を書きます。ここで志望理由との一貫性が生まれます。たとえば「チームをまとめる経験から、組織のコミュニケーションに興味を持ち、経営学部で組織論を学びたいと思いました」のように、活動→学び→志望理由という流れを作ることが重要です。
文字数別テンプレートと例文
200〜300字の場合
大学によっては1活動あたりの記入欄が短い場合があります。短い文字数では「概要+学び」に絞って書きましょう。
例文(ボランティア活動・約250字)
「高校2年生の夏から地域の子ども食堂でボランティアスタッフとして活動しています。月2回の活動では、食事の準備・配膳・片付けを担当するほか、子どもたちの宿題を手伝う時間も設けました。活動を通じて、食の問題が子どもの学習機会の格差とも深く結びついていることを実感しました。この経験から、社会福祉の仕組みをより深く学びたいという気持ちが強まり、貴学の社会福祉学科を志望するきっかけとなりました。」
400〜500字の場合
最も一般的な文字数帯です。4ステップ全てを盛り込みましょう。
例文(探究学習・約450字)
「高校2年生の探究学習の授業で、地元商店街の空き店舗問題をテーマに半年間の調査研究を行いました。商店街の店主20名へのインタビューと来街者アンケート100件を実施し、課題の原因を分析したうえで活性化提案書を作成し、市の担当部署に提出しました。
研究を進める中で、データを集めるだけでは解決策は生まれず、関係者それぞれの立場や思いを理解することが重要だと気づきました。特に、店主と来街者で問題の捉え方が大きく異なっていたことは大きな発見でした。
この経験から、地域社会の課題解決には多角的な視点と丁寧なコミュニケーションが不可欠であると学びました。貴学の地域政策学部では、この経験を土台に、より実践的な地域活性化の手法を体系的に学びたいと考えています。」
600字以上の場合
長い文字数の場合は、複数のエピソードを盛り込むか、一つの活動をより深く掘り下げましょう。
例文(生徒会活動・約620字)
「高校2年生から3年生にかけて、生徒会副会長として学校行事の企画・運営に携わりました。特に力を入れたのは、例年参加者が少なかった文化祭の改革です。
就任当初、文化祭の参加率は全生徒の約60%にとどまっており、多くの生徒が「自分たちのイベント」という意識を持てていないことが課題でした。そこで私は、クラス代表者会議を月1回開催し、各クラスの意見を収集する仕組みを作りました。また、SNSを活用した広報チームを立ち上げ、準備の様子を発信することで在校生の関心を高める工夫をしました。
しかし、準備期間中に委員会内で意見が対立し、一時は活動が停滞する場面もありました。私はそれぞれのメンバーと個別に話し合い、全員が納得できる折衷案を作成することで、チームの一体感を取り戻しました。結果として、当日の参加率は前年比20%増の約80%となり、アンケートでも「楽しかった」という回答が9割を超えました。
この経験から、組織を動かすためには目標の共有と個々の意見への傾聴が不可欠であることを学びました。人と人をつなぎ、集団の力を最大化するプロセスに強い関心を持ったことが、貴学の経営学部でリーダーシップ論・組織行動論を学びたいと思う原点となっています。」
実績を魅力的に見せる表現テクニック
数字を使って具体性を出す
「たくさんの人と活動した」より「部員30名の練習スケジュールを管理した」の方が、読み手に伝わります。数字は信頼性と具体性を一気に高める最強のツールです。活動期間(〇年間)、人数(〇名)、頻度(週〇回)、成果(〇%向上)など、あらゆる場面で数字を意識してみてください。
「やったこと」から「考えたこと」へ
活動報告書で差がつくのは、行動の記述ではなく思考の記述です。「何をしたか」だけでなく「なぜそうしたか」「何を感じたか」「どう考えたか」を加えることで、あなたの人物像が浮かび上がります。
実績の言い換え例
「大した実績がない」と感じている人向けに、日常的な経験を魅力的に言い換える例を紹介します。
元の表現 | 言い換え例 |
|---|---|
3年間部活を続けた | 3年間で延べ500時間以上の練習を継続し、基礎技術の向上に取り組んだ |
文化祭の準備をした | クラス代表として文化祭の企画立案から当日運営まで2ヶ月間リードした |
英語の勉強をした | 英検2級取得を目標に1日1時間の自主学習を1年間継続した |
アルバイトをした | 接客業を通じて、多様なお客様のニーズに対応するコミュニケーション力を身につけた |
趣味でプログラミングをした | 独学でPythonを習得し、学校の時間割自動作成ツールを制作・公開した |
志望理由との一貫性が合否を分ける
活動報告書を単独で完成させようとすると、全体の印象がバラバラになりがちです。重要なのは、活動報告書・志望理由書・面接が一本の「ストーリー」でつながっていることです。
たとえば、「環境問題に関心があって環境系の学部を志望している」なら、活動報告書には環境に関連する活動(エコ活動、理科の研究、関連書籍の読書など)を前面に出すべきです。逆に、活動報告書に書いた内容と志望理由がまったく無関係だと、審査官に「なぜこの大学を志望しているのか」という疑問を与えてしまいます。
書き終えたら必ず「この活動が、志望理由書に書いた動機・目標と矛盾していないか」を確認しましょう。
▶ 志望理由書の書き方|何を書く?どう始める?ステップ順に高校生向けゼロから解説【総合型選抜】
▶ 総合型選抜の自己分析のやり方|過去・現在・未来を整理するステップと志望理由書への活かし方を高校生向けに解説
総合型選抜の活動報告書でよくある失敗と対策
失敗①:結果だけを羅列している
「〇〇大会3位」「英検2級取得」のように結果だけを並べても、審査官には何も伝わりません。結果の裏にある「プロセス」「困難」「学び」を必ず書きましょう。
失敗②:謙遜しすぎて内容が薄い
「大した活動ではないのですが」「小さな活動ですが」のような謙遜表現は不要です。どんな活動でも、そこから得た学びには価値があります。自信を持って書いてください。
失敗③:志望理由との接続が弱い
活動の説明で終わってしまい、「だからこの大学を志望した」という流れが書かれていないケースが多いです。最後の一文で必ず志望理由との橋渡しをしましょう。
失敗④:文字数が極端に少ない
指定文字数の80%未満しか書けていない場合、「この人は自分のことを言語化できない」という印象を与えてしまいます。文字数が足りない場合は、活動の背景・きっかけ・周囲への影響など、別の角度から掘り下げてみましょう。
▶ 【総合型選抜】自己PRの書き方|構成テンプレート・例文・よくある失敗を高校生向けに徹底解説
まとめ|活動報告書は「あなたらしさ」を伝えるチャンス
活動報告書の書き方について、ここまで詳しく解説してきました。最後に要点を整理します。
- 活動報告書には部活以外のさまざまな活動が書ける
- 「何をしたか」より「何を学んだか」「なぜ志望するのか」が重要
- 4ステップ(概要→取り組み→困難と克服→学び・接続)で構成する
- 数字を使って具体性を高め、行動ではなく思考を言語化する
- 志望理由書・面接と一貫したストーリーを作る
「実績がない」「部活をやっていない」と感じていても、書き方次第で必ずあなたらしい活動報告書は書けます。大切なのは、自分の経験を丁寧に棚卸しして、そこから得た学びを言葉にすることです。
▶ 総合型選抜は何から始める?高1・高2・高3別にやること・準備の手順をまとめて解説
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この記事を書いているのは

つき ❘ 東大推薦合格者
東京大学法学部在学。学校推薦型選抜(旧推薦入試)で合格。受験当時は自己分析・志望理由書・小論文対策に徹底的に向き合い、独自に思考整理法を確立。受験生目線でのリアルな課題やつまずきポイントを踏まえた発信を行っている。現在は株式会社mugendAIの教育コンテンツ制作に参画し、総合型選抜対策の実践的なノウハウを発信中。「東大推薦合格者として伝えられるリアル」を大切にしている。