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志望理由書の締め方|最後の一文で差がつく結び例文とNG表現を高校生向けに解説【総合型選抜】

水瀬彩香 ❘ 理系受験生向け対策|

志望理由書を書き終えたとき、「最後の一文、これで本当に大丈夫?」と不安になる受験生はとても多いです。書き出しに力を入れた分、締めくくりが雑になってしまったり、逆に何を書けばよいかわからず手が止まってしまったりするケースは珍しくありません。

実は、志望理由書の締めの一文は、読んだ先生の印象を大きく左右する重要なポイントです。どれだけ本文で熱意を伝えても、最後がぼんやりした言葉で終わると、全体の説得力が一気に薄れてしまいます。この記事では、評価される締めくくりの型・文字数別の構成目安・すぐに使える「最後の一文」フレーズ集・絶対に避けたいNG表現まで、高校生向けにわかりやすく解説します。

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志望理由書の「締め」はなぜ重要なのか

志望理由書の締めくくりが重要な理由は、大きく分けて2つあります。

読み手の記憶に最後が残る

人間の記憶の仕組みとして、文章の「最初」と「最後」は特に印象に残りやすいと言われています。入試の審査担当者は1日に何十枚、多いときには100枚を超える志望理由書を読むこともあります。そのなかで、最後の一文がしっかりと決まっている志望理由書は、読み終えた後に「この生徒は本気だな」という印象を残せます。逆に、締めが曖昧だと「よく書けているけど、なんとなく物足りない」という評価になりがちです。

審査担当者が複数の志望理由書を比較するとき、「最後の一文が具体的かどうか」は、無意識のうちに評価の差をつける基準になっています。「貴学への入学を希望します」という一文で終わる書類と、「貴学の○○ゼミで△△を研究し、□□として社会に貢献することが私の目標です」という一文で終わる書類では、読後感がまったく異なります。

志望理由書全体の一貫性を示す場所

志望理由書には「なぜこの大学か」「なぜこの学部か」「入学後に何をしたいか」「将来どうなりたいか」という流れがあります。締めの文は、この流れを受けて「だから私はここに入りたい」という結論を示す役割を担っています。本文で語った内容と締めがバラバラだと、読み手は「この生徒は自分の言いたいことを整理できていない」と感じてしまいます。締めは、志望理由書全体の一貫性を証明する最後のチャンスなのです。

書き出し→本文→締めを「一本の筋」でつなぐイメージを持つと、締めを書きやすくなります。書き出しで示した問題意識や原体験が本文の志望理由につながり、その志望理由が締めの「入学後のビジョン・将来の夢」に結実する——この流れが完成したとき、審査担当者は「この生徒は本当に考えている」と感じてくれます。

志望理由書の書き方|何を書く?どう始める?ステップ順に高校生向けゼロから解説【総合型選抜】

評価される締めくくりの3つの型

志望理由書の締めには、大きく分けて3つの型があります。それぞれの特徴と使い方を理解しておくと、自分の志望理由書に合ったスタイルを選びやすくなります。

型①「入学後にやりたいこと」で締める型

最もオーソドックスで使いやすい型です。入学後に取り組みたい研究・授業・活動を具体的に述べ、「だから貴学で学びたい」という流れで締めます。ポイントは、「○○ゼミで学びたい」「△△教授の研究室に入り、□□について研究したい」など、大学の具体的な情報を盛り込むことです。ホームページや大学のパンフレットをしっかり調べた上で書くと、志望度の高さが伝わります。文字数が少ない(400字・600字)場合に特に向いている型です。

例文(経済学部志望)
> 入学後は、貴学の行動経済学ゼミに参加し、消費者の意思決定メカニズムについて実証的に研究したいと考えています。そして、その知識を活かして将来は社会課題の解決に貢献できる人材になるため、貴学で学ぶことを強く希望します。

型②「将来の夢・社会への貢献」で締める型

将来どんな人間になりたいか、社会にどう貢献したいかを述べて締める型です。ただし、「社会に貢献したい」「役に立ちたい」という言葉だけでは抽象的すぎます。「どんな分野で」「誰のために」「何を使って」貢献するのかを具体的に書くことが大切です。

例文(看護学部志望)
> 将来は地域に根ざした訪問看護師として、高齢者が住み慣れた自宅で安心して暮らせる環境を支えたいと考えています。そのための専門的な知識と実践力を身につけるために、貴学での学びを強く希望します。

型③「入学後のビジョン+社会貢献」を組み合わせた型

型①と型②を組み合わせた、最も説得力が高い型です。「入学後にこれをやり、それを通じて社会にこう貢献する」という2段構えの締めで、志望理由書全体のまとめとして機能します。文字数に余裕がある場合(800字・1000字の志望理由書など)に特に効果的です。

例文(教育学部志望)
> 貴学では教育心理学の授業や教育実習を通じて、子どもの学習意欲を引き出す指導法を実践的に学びたいと考えています。将来は特別支援教育の分野で、すべての子どもが自分らしく学べる環境をつくる教師になることが私の目標です。そのための第一歩として、貴学への入学を強く希望します。

【学部別】総合型選抜の志望理由書の例文|文学部・経済・看護・教育・理工系ごとに使えるモデル文と注意点を解説

文字数別・締めの長さと構成の目安

志望理由書の指定文字数によって、締めに使える文字数・文の数・推奨する型が変わります。「締めが長すぎて本文を削ることになった」「短すぎて物足りない」という失敗を防ぐために、以下の目安を参考にしてください。

指定文字数

締めに使う目安文字数

文の数の目安

推奨する型

400字

30〜40字

1文

型①(入学後にやりたいこと)

600字

50〜80字

1〜2文

型①または型②

800字

80〜120字

2〜3文

型②または型③

1000字

120〜150字

3〜4文

型③(入学後ビジョン+社会貢献の2段構え)

400字の場合:締めは1文・30〜40字で完結させる

400字という制限では、本文に使える文字数が非常に限られています。締めに割けるのはせいぜい30〜40字(1文)です。「貴学の○○で□□を学び、△△を目指します」という形で、志望校の具体的な情報を1つ盛り込みながら、端的に意志を示すのがベストです。

400字向け締め例(1文・約35字)
> 貴学の国際関係論ゼミで学んだ知識を活かし、外交官として日本と世界の架け橋になることが私の目標です。

600字の場合:1〜2文・50〜80字で型①か型②を選ぶ

600字では、締めに1〜2文(50〜80字)を使えます。型①で「入学後にやりたいこと」を1文、型②で「将来の夢」を1文と分けて書くか、どちらか一方に絞って詳しく書くかを選びましょう。

600字向け締め例(2文・約70字)
> 入学後は貴学のデータサイエンス演習で実践的な分析力を磨きたいと考えています。将来はマーケティングの分野でデータを活用し、地域企業の成長を支える人材になることが私の夢です。

800字の場合:2〜3文・80〜120字で型②か型③を使う

800字になると、締めに2〜3文(80〜120字)を使える余裕が生まれます。型③の「入学後のビジョン+社会貢献」を2段構えで書くことで、志望理由書全体の結論として説得力が増します。

800字向け締め例(3文・約110字)
> 貴学の環境工学研究室で再生可能エネルギーの技術開発に携わりたいと考えています。そこで得た専門知識を活かし、将来はカーボンニュートラル社会の実現に貢献するエンジニアを目指します。そのための第一歩として、貴学への入学を強く希望します。

1000字の場合:3〜4文・120〜150字で型③をフルに展開する

1000字の志望理由書では、締めに120〜150字(3〜4文)を使い、型③をフルに展開できます。「入学後にやること(具体的な授業・ゼミ・研究)」→「それを通じて身につけること」→「社会への貢献」という3段階の流れで締めると、最も説得力のある結びになります。

1000字向け締め例(4文・約145字)
> 貴学では医療倫理の講義と臨床実習を通じて、患者中心の医療を実践する力を身につけたいと考えています。特に地域医療連携センターでの実習は、私が目指す地域医療の現場を深く理解する絶好の機会です。将来は地域の中核病院で内科医として働き、患者一人ひとりに寄り添った医療を提供することが私の目標です。そのために、貴学での学びを強く希望します。

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学部・分野別の締め例文集

志望する学部によって、締めくくりで使うべき言葉や視点は変わってきます。以下に、よく使われる学部ごとの例文をまとめました。「段落例文(2〜3文)」と「最後の1文のみ版」の2パターンを示しているので、自分の志望学部・文字数に合わせてアレンジして使ってみてください。

学部・分野

段落例文(2〜3文)

最後の1文のみ版

文学部

貴学の日本語学ゼミで言語変化のメカニズムを研究し、将来は日本語教育の分野で外国人学習者の支援に携わりたいと考えています。そのための専門的な知識を身につけるために、貴学への入学を強く希望します。

貴学の日本語学ゼミで言語変化を研究し、外国人学習者の支援に携わる日本語教師になることが私の目標です。

経済学部

行動経済学の視点から地域経済の課題にアプローチし、データを活用した政策提言ができる人材になるために、貴学での学びを強く希望します。入学後はゼミ活動を通じて、実証的な分析力を磨いていきたいと考えています。

行動経済学の知見を活かし、データで地域経済の課題を解決できる人材になるために、貴学での学びを強く希望します。

法学部

貴学の法律実務演習で実践的な法的思考を鍛え、将来は弁護士として社会的弱者の権利を守る活動に貢献したいと考えています。そのための第一歩として、貴学への入学を強く希望します。

貴学の法律実務演習で法的思考を磨き、社会的弱者の権利を守る弁護士になることが私の目標です。

理工学部

再生可能エネルギーの研究に取り組み、将来はカーボンニュートラル社会の実現に貢献できるエンジニアを目指すために、貴学を志望します。貴学の研究設備と充実した実験環境で、専門的な技術力を高めたいと考えています。

貴学で再生可能エネルギーを研究し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するエンジニアになることが私の夢です。

看護学部

地域医療の最前線で活躍できる看護師になるため、貴学の充実した実習環境で専門知識と実践力を磨きたいと考えています。将来は訪問看護の分野で、高齢者が住み慣れた自宅で安心して暮らせる環境を支えたいと思います。

貴学の実習環境で実践力を磨き、地域に根ざした訪問看護師として高齢者の生活を支えることが私の目標です。

教育学部

すべての子どもが自分の可能性を信じられる教室をつくるために、貴学で教育の理論と実践を深く学びたいと思います。将来は特別支援教育の分野で、一人ひとりの子どもに寄り添える教師になることが私の夢です。

貴学で学んだ教育理論と実践を活かし、特別支援教育の分野ですべての子どもが輝ける環境をつくる教師になることが私の目標です。

情報学部

AIと人間の共存をテーマに研究を進め、将来は人々の生活を豊かにするシステム開発に携わりたいという思いから、貴学を志望します。入学後は貴学のAI研究室で、最先端の技術を学びたいと考えています。

貴学のAI研究室で最先端の技術を学び、人々の生活を豊かにするシステム開発に携わることが私の夢です。

医学部

貴学の地域医療実習を通じて、患者一人ひとりに寄り添う医師としての姿勢を身につけたいと考えています。将来は地域の中核病院で内科医として働き、予防医療の普及にも貢献したいと思います。

貴学で患者中心の医療を学び、地域に根ざした内科医として予防医療の普及に貢献することが私の目標です。

これらの例文はあくまでひな型です。そのままコピーするのではなく、自分の経験・志望校の特徴・将来のビジョンに合わせて書き換えることが重要です。特に「最後の1文のみ版」は、文字数が少ない志望理由書や、締めの最後の1文だけを差し替えたいときに活用してください。

「最後の一文」だけ使えるフレーズ集20選

ここでは、志望理由書の締めの「最後の1文」として、そのままアレンジして使えるフレーズを20パターン紹介します。〔 〕の中を自分の情報に置き換えるだけで使えます。志望分野ごとにグルーピングしているので、自分の学部・方向性に合ったものを選んでください。

文系(文学・法学・経済・社会学など)

1. 〔大学名〕の〔ゼミ・授業名〕で〔研究テーマ〕を深く学び、〔職業・役割〕として〔社会貢献の内容〕に貢献することが、私の目標です。
2. 〔専門分野〕の知識を活かして〔社会課題〕に向き合い、〔具体的な職業〕として社会に貢献するために、貴学での学びを強く希望します。
3. 貴学の〔特徴的なプログラム・ゼミ〕で培った〔スキル・視点〕を武器に、〔将来の姿〕を実現することが私の夢です。
4. 〔大学名〕で学んだ〔専門知識〕を携えて、〔地域・社会・業界〕の〔課題〕を解決できる〔職業〕になることが、私の目指す姿です。
5. 〔問題意識・社会課題〕に正面から向き合うために、貴学の〔環境・制度〕を最大限に活用し、〔将来の目標〕を達成したいと考えています。

理系(理工学・情報・農学・環境など)

6. 貴学の〔研究室・実験設備〕で〔研究テーマ〕に取り組み、将来は〔技術・発見〕を通じて〔社会貢献〕に貢献するエンジニア・研究者になることが私の目標です。
7. 〔専門技術・研究分野〕を極め、〔社会課題(例:カーボンニュートラル・食料問題)〕の解決に貢献できる〔職業〕を目指すために、貴学を志望します。
8. 貴学の〔プログラム・ゼミ〕で身につけた〔専門スキル〕を活かし、〔業界・分野〕で〔社会に役立つ成果〕を生み出すことが私の夢です。
9. 〔研究テーマ〕という課題に貴学の充実した研究環境で挑み、将来は〔職業〕として〔社会貢献の内容〕に取り組むことが私の目標です。
10. 貴学で〔専門知識・技術〕を深く学び、〔分野〕における〔具体的な成果・目標〕を実現することが、私がここを志望する理由です。

医療・福祉系(医学・看護・薬学・福祉など)

11. 貴学の充実した〔実習・臨床環境〕で実践力を磨き、〔地域・現場〕で〔患者・利用者〕に寄り添う〔職業〕になることが私の目標です。
12. 〔医療・福祉の課題〕に向き合い、〔専門職〕として〔具体的な支援内容〕を実践できる人材になるために、貴学での学びを強く希望します。
13. 貴学の〔プログラム・実習先〕で学んだ経験を土台に、将来は〔地域・分野〕で〔職業〕として〔社会貢献〕に貢献したいと考えています。
14. 〔専門分野〕の知識と〔コミュニケーション力・技術力〕を兼ね備えた〔職業〕として、〔具体的な貢献内容〕を実現することが私の夢です。

教育系(教育学・保育・心理など)

15. 貴学の〔教育実習・ゼミ〕を通じて〔指導法・支援方法〕を身につけ、〔すべての子ども・特定の対象〕が〔具体的な状態〕になれる〔職業〕になることが私の目標です。
16. 〔教育課題・子どもの現状〕に向き合い、貴学で学んだ〔理論・実践〕を活かして〔職業〕として〔社会への貢献〕を実現したいと考えています。

ビジネス・経営系(経営学・商学・マーケティングなど)

17. 貴学の〔ゼミ・インターンシッププログラム〕で実践的なビジネス感覚を磨き、将来は〔業界・分野〕で〔社会課題〕を解決する〔職業・役割〕を担いたいと考えています。
18. 〔経営課題・ビジネス課題〕にデータと戦略で向き合える〔職業〕を目指すために、貴学の〔特徴的な教育環境〕で学ぶことを強く希望します。

国際・外国語系

19. 〔大学名〕の〔留学制度・国際プログラム〕を通じて〔言語・文化〕への深い理解を育み、将来は〔職業・役割〕として〔国際社会への貢献〕に携わることが私の目標です。
20. 貴学で培った〔語学力・国際感覚〕を活かし、〔国・地域・分野〕における〔課題〕の解決に貢献できる人材になることが、私がここを志望する理由です。

これらのフレーズは「型③(入学後ビジョン+社会貢献)」の構造を1文に凝縮したものです。文字数が少ない場合は1つ選んで使い、800字・1000字の場合は2〜3文に展開して締めに使うとよいでしょう。

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絶対に避けたいNG表現5選

締めくくりの書き方を間違えると、せっかく書いた本文の印象まで台無しになってしまいます。以下のNG表現は、多くの受験生が無意識に使ってしまいがちなので、自分の志望理由書に入っていないか必ず確認してください。

NG①「以上の理由から〜」という書き出し

「以上の理由から、貴学への入学を希望します」という締め方は、論文やレポートではよく使われますが、志望理由書の締めとしては機械的で冷たい印象を与えます。熱意が伝わりにくく、「テンプレートをそのまま使っているのでは」と思われてしまうことがあります。「以上の理由から〜」を使いたくなったら、代わりに「貴学の○○で□□を学び、△△を目指します」という具体的な一文に置き換えましょう。

NG②「貢献したいと思います」だけで終わる

「社会に貢献したいと思います」「御校の発展に貢献したいと思います」という言葉だけで締めるのはNGです。「何に」「どのように」貢献するのかが書かれていないため、具体性がなく説得力に欠けます。貢献という言葉を使う場合は、必ず具体的な内容とセットにしましょう。たとえば「地域の高齢者が安心して暮らせる環境づくりに貢献したいと思います」のように、対象と内容を明示することが大切です。

NG③「よろしくお願いします」「ご検討ください」

ビジネスメールのような言葉は志望理由書には不要です。審査する側への「お願い」ではなく、自分の意志と決意を示すことが志望理由書の締めに求められています。「ご検討ください」という言葉は、受験生が主体的に選んで志望しているという姿勢を弱めてしまいます。

NG④「夢を叶えたいです」で終わる

「夢を叶えたいです」「頑張りたいと思います」という言葉は、気持ちは伝わりますが、具体性がありません。「何を頑張るのか」「どんな夢を、どんな行動で叶えるのか」を書かないと、審査担当者の心には刺さりません。「夢を叶えたい」という気持ちを、「○○ゼミで□□を研究し、△△として社会に貢献する」という具体的な言葉に変換することを意識してください。

NG⑤ 本文と関係のない内容で締める

本文では「国際関係を学びたい」と書いていたのに、締めで突然「スポーツを通じて人々を元気にしたい」という話が出てくるようなケースです。締めは本文の流れを受けて書くものなので、話が飛ぶと一貫性が崩れます。締めを書いたら必ず本文を読み返し、「書き出しで示したテーマと締めのキーワードが一致しているか」を確認しましょう。

志望理由書の書き出し例文10選|冒頭でつかむパターン別テンプレートとNG例を高校生向けに解説【総合型選抜】

締めを書く前に確認したい3つのポイント

締めの文を書く前に、以下の3点を確認しておくと、より一貫性のある志望理由書に仕上がります。

① 本文で述べた「きっかけ・理由」と締めがつながっているか

志望理由書の本文では、志望動機のきっかけや、なぜこの大学・学部を選んだかを述べているはずです。締めはその内容を受けて「だから私はここで学びたい」という結論を示す場所なので、本文と締めが論理的につながっているかを確認しましょう。たとえば、本文で「祖母の介護経験から福祉に興味を持った」と書いたなら、締めでも「福祉・介護・ケア」に関連する言葉で結ぶことで、一貫性が生まれます。

② 大学・学部の具体的な情報が入っているか

「貴学で学びたい」だけでなく、「貴学の○○ゼミ」「△△教授の研究」「□□プログラム」など、その大学ならではの情報が1つでも入っていると、志望度の高さと本気度が伝わります。大学のホームページや募集要項をしっかり読んで、自分の志望理由と結びつく情報を探してみましょう。総合型選抜では、アドミッションポリシーに書かれた「求める学生像」と締めの内容が合致していると、さらに評価が高まります。

③ 「入学後」と「将来」の両方が見えるか

審査担当者が知りたいのは「入学後に何をするのか」「大学を卒業した後にどうなりたいのか」の2点です。締めにこの両方の視点が入っていると、短い文章でも深みが生まれます。すべてを詰め込む必要はありませんが、少なくとも一方は明確に書くようにしましょう。文字数が少ない場合は「入学後」に絞り、文字数に余裕がある場合は「将来」まで見せる型③を使うのがおすすめです。

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締めを書いた後は「全体の一貫性」を必ずチェック

締めの文が書けたら、それで終わりではありません。志望理由書全体を通して読んだときに、書き出し・本文・締めが一本の筋でつながっているかを確認することが大切です。

具体的なチェックポイントは次のとおりです。

- □ 書き出しで述べたきっかけが、本文の志望理由につながっているか
- □ 本文の志望理由が、締めの「入学後のビジョン・将来の夢」につながっているか
- □ 同じキーワード(研究テーマ・将来の職業など)が全体を通して一貫しているか
- □ 締めの文が「この大学でなければならない理由」を示しているか
- □ 締めに使った文字数は、文字数別の目安(400字なら30〜40字、1000字なら120〜150字)の範囲に収まっているか
- □ NG表現(「以上の理由から」「貢献したいと思います」だけ、など)が入っていないか

これらを自分でチェックするのが難しいと感じる場合は、第三者に読んでもらうのが効果的です。先生や保護者に読んでもらうのが一般的ですが、AIを活用した添削サービスを使うと、時間を問わず客観的なフィードバックが得られるのでおすすめです。

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まとめ

志望理由書の締め方について、重要なポイントを整理します。

- 締めは「入学後にやりたいこと」「将来の夢・社会貢献」「両方の組み合わせ」の3つの型が基本
- 文字数によって締めの長さを変える(400字なら1文・30〜40字、1000字なら3〜4文・120〜150字)
- 具体的な大学名・ゼミ名・研究テーマを入れると志望度の高さが伝わる
- 「以上の理由から〜」「貢献したいと思います」だけで終わるNG表現は避ける
- 穴埋め式フレーズを活用して「最後の1文」を作り、自分の言葉にアレンジする
- 締めは本文の流れを受けて書き、全体の一貫性を保つことが最重要
- 書いた後は全体を通して読み、書き出し→本文→締めがつながっているかをチェックリストで確認する

最後の一文は、あなたの熱意と志望度を審査担当者に伝える大切な場所です。「この大学で学びたい」という気持ちを、具体的な言葉に落とし込んで、自分らしい締めくくりを完成させてください。

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この記事を書いているのは

水瀬彩香 ❘ 理系受験生向け対策

上智大学理工学部卒。総合型選抜で同学部に合格した自身の経験をもとに、理系受験生の志望理由書・小論文・面接対策を中心にサポート。特に、研究テーマへの関心や将来像を、説得力のある志望理由として整理する指導を得意とする。受験生の表面的な言葉を整えるだけでなく、「なぜその分野を学びたいのか」「どの経験が志望理由につながるのか」を丁寧に掘り下げることを重視。現在は株式会社mugendAIにて、総合型選抜対策AIのコンテンツ作成・監修に携わり、受験生が自分の考えを落ち着いて、かつ魅力的に伝えられるよう支援している。

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