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志望理由書の締め方|最後の一文で差がつく結び例文とNG表現を高校生向けに解説【総合型選抜】

水瀬彩香 ❘ 理系受験生向け対策|

志望理由書を書き終えたとき、「最後の一文、これで本当に大丈夫?」と不安になる受験生はとても多いです。書き出しに力を入れた分、締めくくりが雑になってしまったり、逆に何を書けばよいかわからず手が止まってしまったりするケースは珍しくありません。

実は、志望理由書の締めの一文は、読んだ先生の印象を大きく左右する重要なポイントです。どれだけ本文で熱意を伝えても、最後がぼんやりした言葉で終わると、全体の説得力が一気に薄れてしまいます。この記事では、評価される締めくくりの型・具体的な例文・絶対に避けたいNG表現まで、高校生向けにわかりやすく解説します。

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志望理由書の「締め」はなぜ重要なのか

志望理由書の締めくくりが重要な理由は、大きく分けて2つあります。

読み手の記憶に最後が残る

人間の記憶の仕組みとして、文章の「最初」と「最後」は特に印象に残りやすいと言われています。入試の審査担当者は1日に何十枚、多いときには100枚を超える志望理由書を読むこともあります。そのなかで、最後の一文がしっかりと決まっている志望理由書は、読み終えた後に「この生徒は本気だな」という印象を残せます。逆に、締めが曖昧だと「よく書けているけど、なんとなく物足りない」という評価になりがちです。

志望理由書全体の一貫性を示す場所

志望理由書には「なぜこの大学か」「なぜこの学部か」「入学後に何をしたいか」「将来どうなりたいか」という流れがあります。締めの文は、この流れを受けて「だから私はここに入りたい」という結論を示す役割を担っています。本文で語った内容と締めがバラバラだと、読み手は「この生徒は自分の言いたいことを整理できていない」と感じてしまいます。締めは、志望理由書全体の一貫性を証明する最後のチャンスなのです。

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評価される締めくくりの3つの型

志望理由書の締めには、大きく分けて3つの型があります。それぞれの特徴と使い方を理解しておくと、自分の志望理由書に合ったスタイルを選びやすくなります。

型①「入学後にやりたいこと」で締める型

最もオーソドックスで使いやすい型です。入学後に取り組みたい研究・授業・活動を具体的に述べ、「だから貴学で学びたい」という流れで締めます。ポイントは、「○○ゼミで学びたい」「△△教授の研究室に入り、□□について研究したい」など、大学の具体的な情報を盛り込むことです。ホームページや大学のパンフレットをしっかり調べた上で書くと、志望度の高さが伝わります。

例文(経済学部志望)
> 入学後は、貴学の行動経済学ゼミに参加し、消費者の意思決定メカニズムについて実証的に研究したいと考えています。そして、その知識を活かして将来は社会課題の解決に貢献できる人材になるため、貴学で学ぶことを強く希望します。

型②「将来の夢・社会への貢献」で締める型

将来どんな人間になりたいか、社会にどう貢献したいかを述べて締める型です。ただし、「社会に貢献したい」「役に立ちたい」という言葉だけでは抽象的すぎます。「どんな分野で」「誰のために」「何を使って」貢献するのかを具体的に書くことが大切です。

例文(看護学部志望)
> 将来は地域に根ざした訪問看護師として、高齢者が住み慣れた自宅で安心して暮らせる環境を支えたいと考えています。そのための専門的な知識と実践力を身につけるために、貴学での学びを強く希望します。

型③「入学後のビジョン+社会貢献」を組み合わせた型

型①と型②を組み合わせた、最も説得力が高い型です。「入学後にこれをやり、それを通じて社会にこう貢献する」という2段構えの締めで、志望理由書全体のまとめとして機能します。文字数に余裕がある場合(800字・1000字の志望理由書など)に特に効果的です。

例文(教育学部志望)
> 貴学では教育心理学の授業や教育実習を通じて、子どもの学習意欲を引き出す指導法を実践的に学びたいと考えています。将来は特別支援教育の分野で、すべての子どもが自分らしく学べる環境をつくる教師になることが私の目標です。そのための第一歩として、貴学への入学を強く希望します。

【学部別】総合型選抜の志望理由書の例文|文学部・経済・看護・教育・理工系ごとに使えるモデル文と注意点を解説

学部・分野別の締め例文集

志望する学部によって、締めくくりで使うべき言葉や視点は変わってきます。以下に、よく使われる学部ごとの例文をまとめました。自分の志望学部に合わせてアレンジして使ってみてください。

学部・分野

締めくくりの例文

文学部

貴学の日本語学ゼミで言語変化のメカニズムを研究し、将来は日本語教育の分野で外国人学習者の支援に携わりたいと考えています。

経済学部

行動経済学の視点から地域経済の課題にアプローチし、データを活用した政策提言ができる人材になるために、貴学での学びを強く希望します。

法学部

貴学の法律実務演習で実践的な法的思考を鍛え、将来は弁護士として社会的弱者の権利を守る活動に貢献したいと考えています。

理工学部

再生可能エネルギーの研究に取り組み、将来はカーボンニュートラル社会の実現に貢献できるエンジニアを目指すために、貴学を志望します。

看護学部

地域医療の最前線で活躍できる看護師になるため、貴学の充実した実習環境で専門知識と実践力を磨きたいと考えています。

教育学部

すべての子どもが自分の可能性を信じられる教室をつくるために、貴学で教育の理論と実践を深く学びたいと思います。

情報学部

AIと人間の共存をテーマに研究を進め、将来は人々の生活を豊かにするシステム開発に携わりたいという思いから、貴学を志望します。

これらの例文はあくまでひな型です。そのままコピーするのではなく、自分の経験・志望校の特徴・将来のビジョンに合わせて書き換えることが重要です。

志望理由書の例文【文字数別】800字・1000字の完成見本とそのまま使えるアレンジ術を高校生向けに解説【総合型選抜】

絶対に避けたいNG表現5選

締めくくりの書き方を間違えると、せっかく書いた本文の印象まで台無しになってしまいます。以下のNG表現は、多くの受験生が無意識に使ってしまいがちなので、自分の志望理由書に入っていないか必ず確認してください。

NG①「以上の理由から〜」という書き出し

「以上の理由から、貴学への入学を希望します」という締め方は、論文やレポートではよく使われますが、志望理由書の締めとしては機械的で冷たい印象を与えます。熱意が伝わりにくく、「テンプレートをそのまま使っているのでは」と思われてしまうことがあります。

NG②「貢献したいと思います」だけで終わる

「社会に貢献したいと思います」「御校の発展に貢献したいと思います」という言葉だけで締めるのはNGです。「何に」「どのように」貢献するのかが書かれていないため、具体性がなく説得力に欠けます。貢献という言葉を使う場合は、必ず具体的な内容とセットにしましょう。

NG③「よろしくお願いします」「ご検討ください」

ビジネスメールのような言葉は志望理由書には不要です。審査する側への「お願い」ではなく、自分の意志と決意を示すことが志望理由書の締めに求められています。

NG④「夢を叶えたいです」で終わる

「夢を叶えたいです」「頑張りたいと思います」という言葉は、気持ちは伝わりますが、具体性がありません。「何を頑張るのか」「どんな夢を、どんな行動で叶えるのか」を書かないと、審査担当者の心には刺さりません。

NG⑤ 本文と関係のない内容で締める

本文では「国際関係を学びたい」と書いていたのに、締めで突然「スポーツを通じて人々を元気にしたい」という話が出てくるようなケースです。締めは本文の流れを受けて書くものなので、話が飛ぶと一貫性が崩れます。

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締めを書く前に確認したい3つのポイント

締めの文を書く前に、以下の3点を確認しておくと、より一貫性のある志望理由書に仕上がります。

① 本文で述べた「きっかけ・理由」と締めがつながっているか

志望理由書の本文では、志望動機のきっかけや、なぜこの大学・学部を選んだかを述べているはずです。締めはその内容を受けて「だから私はここで学びたい」という結論を示す場所なので、本文と締めが論理的につながっているかを確認しましょう。

② 大学・学部の具体的な情報が入っているか

「貴学で学びたい」だけでなく、「貴学の○○ゼミ」「△△教授の研究」「□□プログラム」など、その大学ならではの情報が1つでも入っていると、志望度の高さと本気度が伝わります。大学のホームページや募集要項をしっかり読んで、自分の志望理由と結びつく情報を探してみましょう。

③ 「入学後」と「将来」の両方が見えるか

審査担当者が知りたいのは「入学後に何をするのか」「大学を卒業した後にどうなりたいのか」の2点です。締めにこの両方の視点が入っていると、短い文章でも深みが生まれます。すべてを詰め込む必要はありませんが、少なくとも一方は明確に書くようにしましょう。

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締めを書いた後は「全体の一貫性」を必ずチェック

締めの文が書けたら、それで終わりではありません。志望理由書全体を通して読んだときに、書き出し・本文・締めが一本の筋でつながっているかを確認することが大切です。

具体的なチェックポイントは次のとおりです。

- 書き出しで述べたきっかけが、本文の志望理由につながっているか
- 本文の志望理由が、締めの「入学後のビジョン・将来の夢」につながっているか
- 同じキーワード(研究テーマ・将来の職業など)が全体を通して一貫しているか
- 締めの文が「この大学でなければならない理由」を示しているか

これらを自分でチェックするのが難しいと感じる場合は、第三者に読んでもらうのが効果的です。先生や保護者に読んでもらうのが一般的ですが、AIを活用した添削サービスを使うと、時間を問わず客観的なフィードバックが得られるのでおすすめです。

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まとめ

志望理由書の締め方について、重要なポイントを整理します。

- 締めは「入学後にやりたいこと」「将来の夢・社会貢献」「両方の組み合わせ」の3つの型が基本
- 具体的な大学名・ゼミ名・研究テーマを入れると志望度の高さが伝わる
- 「以上の理由から〜」「貢献したいと思います」だけで終わるNG表現は避ける
- 締めは本文の流れを受けて書き、全体の一貫性を保つことが最重要
- 書いた後は全体を通して読み、書き出し→本文→締めがつながっているかを確認する

最後の一文は、あなたの熱意と志望度を審査担当者に伝える大切な場所です。「この大学で学びたい」という気持ちを、具体的な言葉に落とし込んで、自分らしい締めくくりを完成させてください。

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この記事を書いているのは

水瀬彩香 ❘ 理系受験生向け対策

上智大学理工学部卒。総合型選抜で同学部に合格した自身の経験をもとに、理系受験生の志望理由書・小論文・面接対策を中心にサポート。特に、研究テーマへの関心や将来像を、説得力のある志望理由として整理する指導を得意とする。受験生の表面的な言葉を整えるだけでなく、「なぜその分野を学びたいのか」「どの経験が志望理由につながるのか」を丁寧に掘り下げることを重視。現在は株式会社mugendAIにて、総合型選抜対策AIのコンテンツ作成・監修に携わり、受験生が自分の考えを落ち着いて、かつ魅力的に伝えられるよう支援している。

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